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松山、シングルス完敗もA.スコットら絶賛

2013/10/07 09:41
松山、シングルス完敗もA.スコットら絶賛

 

 松山英樹のザ・プレジデンツカップデビュー戦はほろ苦い結末を迎えた。

 米国チームとヨーロッパを除くインターナショナルチームが2年に1度、名誉をかけて激突するザ・プレジデンツカップ(米オハイオ州ミュアフィールド・ビレッジGC)は現地時間6日、日没サスペンデッドとなったフォーサムマッチ(1つのボールを2人が交互に打つ)4試合とシングルス12マッチを行い、18.5ポイント(勝:1ポイント、分:0.5ポイント、負:0ポイント)を奪ったアメリカチームが3ポイント差をつけインターナショナルチームを下し4日間の幕を閉じた。

 早朝、コースに戻りスティーブ・ストリッカー&ビル・ハース組とのフォーサムマッチの残りを消化した松山は、相手の4アンド3で2敗目を喫した後、ハンター・メイハンとのシングルスマッチに挑んだ。しかし結果的には3アンド2の完敗だった。

 先手を取ったのは松山の方。3番のバーディで1アップとしたが、続く4番でバーディを逃した松山に対しメイハンがピン右横2.5メートルを沈めてオールスクエアに戻す。すかさず松山も5番パー5でイーグル逃しのバーディで再び1アップ。

 ところが6番でメイハンが20メートルあろうかというバーディパットを捩じ込むスーパープレーが飛び出した。この辺りから流れが相手に傾き、7番、8番で連続ボギーを叩いた松山が2ダウンの劣勢に立たされる。それでも松山は11番と14番でマッチを取り返したがメイハンが15番パー5で3アップとすると、ドーミーホール(引き分けでもメイハンの勝ち)の16番パー3をパーで分け合い2ホールを残し敗戦が決まった。

 内容的には互角の戦いだが結果は3アンド2の完敗。4日間5マッチを戦った松山の初めてのザ・プレジデンツカップは1勝3敗1分と負け越すこととなった。ラウンド後は悔しさを滲ませ「世界の壁を感じた」と力不足を痛感。しかしチームマッチのパートナーだったアダム・スコット(豪)は「ヒデキはアジアのゴルフ界を担う存在。素晴らしいプレーヤーだ。昨日は自分のプレーが悪過ぎて迷惑をかけた。彼には非常に明るい未来が広がっている」と最大限の賛辞を贈った。

 副キャプテンを務めた丸山茂樹も「ルーキーながらあれだけのプレーをしてくれて器の大きさを感じた。素晴らしい戦いをしたと思う」と成長著しい後輩の労をねぎらった。

 松山にとってこの貴重な経験は次週に迫った米男子ツアーの新シーズン開幕戦フライズ・ドットコム・オープン(10〜13日/カリフォルニア州コードベールGC)に必ず役立ってくれるはず。悔しさをバネに大きく羽ばたいてもらいたい。

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