欧州レギュラーシーズン最終戦にそれぞれの思惑

　ボ・バン・ペルト（米）が良いイメージのあるオーストラリアで連覇を狙っている。

　欧州ツアーのISPSハンダ・パース・インターナショナルは現地時間17日、オーストラリアのレイクカリニーアップCCを舞台に開幕。昨季大会でジェイソン・ダフナー（米）との米国勢同士の優勝争いを制し、同ツアー初優勝を飾ったバン・ペルトは大きな期待を持って2013年シーズンを迎えた。

　ところが、満を持して臨んだはずのシーズンはトップ10入りが1度しかなく、フェデックスカップポイントランキングは90位。2014年の出場権こそ獲得したが、思うようなプレーが出来ずに終わった。一方、ここで敗れたダフナーは全米プロゴルフ選手権でメジャー初優勝を飾り、明暗が分かれる結果に。そんな事情もあり懐かしいオーストラリアの地で連覇を果たして、明るく2014年シーズンを迎えたいと意気込んでいる。

　昨季欧州ツアーで4勝して賞金ランキング6位にまで上り詰めながら、今季ここまで未勝利のブランデン・グレイス（南ア）も勝利を渇望している。勝ち星はなくとも安定したプレーで今季も現在までランキングは7位。だが、25歳のグレイスは「すごく安定していたし、すごく良いプレーはしてきた。何度も優勝しそうになったけど勝てていないのも事実」と苦笑した。今大会には時差ボケ防止のため大会6日前には現地入りしており、準備は万端。ザ・プレジデンツカップでインターナショナルチームの一員として活躍したイメージそのままにシーズン初優勝に挑む。

　尚、今大会は同ツアーのレギュラーシーズン最終戦。この後は今季から始まった“ファイナル・シリーズ”と呼ばれる限られたものだけが出場できる試合とあって、来季の出場権が得られる賞金ランク110位までを目指すものたちにとっては今大会が最後のチャンスだ。

　ダスティン・ジョンソン（米）、ポール・ケイシー（英）、ロス・フィッシャー（英）らも参戦。レギュラーシーズン最終戦を制するのは果たして誰か。