周囲は白旗？　D.ジョンソンがコースレコードタイで独走

　今年から米男子ツアーの賞金ランキング（2013-14シーズン）にも加算されることになった世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズ、シーズン最終戦のWGC-HSBCチャンピオンズ。現地時間1日に行われた第2ラウンドでコースレコード（タイ）が飛び出した。

　舞台の中国シャーシャン・インターナショナルGCでコースレコードに並ぶ9アンダー63をマークしたのは、ツアー屈指の飛ばし屋ダスティン・ジョンソン（米）。350ヤード級のビッグドライブと絶妙なアプローチ、パットが噛み合い10個のバーディを量産したジョンソンはただひとり二桁の通算12アンダーまでスコアを伸ばし、2位に並ぶローリー・マキロイ（北アイルランド）、ブッバ・ワトソン（米）らに5ストロークの大差をつけ独走態勢に入った。

　本人は「ドライバーが凄く良い。自分にとってドライバーの善し悪しがスコアメイクの鍵になるからね」と好調の要因を打ち明けたが、これに周囲が敏感に反応。6打差の5位タイにつけるグラエム・マクドウェル（北アイルランド）は「ジョンソンに毎ホール、350ヤード飛ばされたらこっちはたまらない。2打目はすべてウェッジでグリーンを攻めればいいんだから。このまま彼のドライバーが冴え渡れば追いつくのは難しい」と危機感を募らせている。

「バッドショットが多かった」とマキロイ、「ミスが多すぎた」とフィル・ミケルソン（米）が反省の言葉を口にする中、完璧なゴルフを見せたジョンソン。飛ばし屋が一躍大本命に躍り出たようだ。