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44歳E.エルスが20歳のJ.スピース下しベスト4進出!

2014/02/23 13:39
44歳E.エルスが20歳のJ.スピース下しベスト4進出!

 

 生き残りをかけた戦いがいよいよ佳境を迎えようとしている。

 世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの初戦 WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権(アリゾナ州ザ・ゴルフクラブ at ダブマウンテン)は現地時間22日に準々決勝4マッチを行い、ついにベスト4が出揃った。

 まず勝ち上がったのがジェイソン・デイ(豪)。昨年3位の実績を持つデイは、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)を2アンド1で下し、準決勝進出を決めた。

 続く第2マッチに登場したのは大会一番人気のリッキー・ファウラー(米)だ。前日セルヒオ・ガルシア(スペイン)に逆転勝ちして波に乗るファウラーは、序盤3アップと早い段階で勝負を決めるかに思われた。ところが、対戦相手のジム・フューリック(米)が後半驚異の粘りを見せ、16番で逆にファウラーをリードする展開に(1アップ)。しかし、最後は勢いのあるファウラーが17番、18番を連取。1アップの僅差ながらベスト4の名乗りを上げた。

 続いて登場したのはアメリカ期待の20歳ジョーダン・スピースと、年の差24歳のアーニー・エルス(南ア)である。ここ29試合で優勝1回、2位(タイを含む)4回を数えるスピースに対し、エルスは一昨年全英オープンに優勝して以来、ベスト10入りは同年のWGC-HSBCチャンピオンズと昨年の全米オープンの2回だけ。片や上昇気流に乗り、片や緩やかに下降線を辿っている者同士の対決だけに、下馬評ではスピースが断然有利だった。

 ところが、ふたを開けてみると思うようなゴルフが出来ずにいら立つスピースに対して、エルスは余裕のプレー。後半ペースをつかんだエルスがドーミーホール(引き分けでも勝ち)の16番でバーディを決めて4アンド2で圧勝した。

「ゴルフというのは面白いスポーツだ。44歳の自分がこうして若手と戦って勝つこともあるんだからね」と自嘲気味に喜びを語ったエルス。「経験がものを言ったね。ジョーダン(スピース)が思うようなプレーが出来ずいら立っているのがわかった。そういう状況でも我慢していると良いこともある」と続けた。

 この日のラストマッチとなったグラエム・マクドウェル(北アイルランド) vs. ビクトル・ドゥブイソン(仏)の対戦は、メジャーチャンピオンのマクドウェルを無名のドゥブイソンが1アップで下す番狂わせ。その結果、準決勝はデイ対ファウラー、エルス対ドゥブイソンの2試合になった。

 人気者同士の対決を制すのはどちらか? 最後に笑うのはベテランなのか? 最終日は準決勝、決勝(同時に3位決定戦も行われる)の長丁場が待っている。

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