M.クーチャーV戦線浮上! P.ミケルソンは棄権…
メジャー初戦マスターズ(現地時間4月10〜13日/ジョージア州オーガスタナショナルGC)を目前に控え、選手たちがそれぞれの思惑を胸に戦う中、オーガスタに深い思い入れを持つマット・クーチャー(米)が優勝戦線に浮上した。
米男子ツアーのバレロ・テキサス・オープンは現地時間29日、テキサス州のTPCサンアントニオを舞台に第3ラウンドの競技を行い、この日16位タイからスタートしたクーチャーが8バーディ(1ボギー)の猛攻で7アンダー65をマーク。通算9アンダーとし、ただひとり二桁アンダーまで伸ばしたトーナメントリーダーのスティーブ・ボウディッチ(豪)に3打差の2位タイに浮上した。同じく2位にアンドリュー・ルーペ(米)が並んでいる。
クーチャーはマスターズ開催コース、ジョージア州オーガスタナショナルGCにほど近いジョージア工科大学出身。同大在学中に全米アマチュアゴルフ選手権チャンピオンに輝き、翌年(1998年)アマチュアとして出場したマスターズでは21位に食い込むなどセンセーショナルな話題を振りまいた。その後低迷した時期もあったが、最近ではツアーを代表するトッププレーヤーとなり現在世界ランク11位につけている。本丸マスターズに弾みをつけるためにも、ここできっちりチャンスをものにしておきたいところだ。
その他上位陣は、通算8アンダー単独4位にパット・ペレス(米)、通算7アンダー単独5位にケビン・ナ(米)。ザック・ジョンソン(米)も通算5アンダー8位タイとまずまずのポジションをキープしている。
一方、前日カットラインぎりぎりで決勝ラウンドにコマを進めたフィル・ミケルソン(米)は、10ホールを消化し2バーディ、3ボギーで1つスコアを落とした時点で「右半身の筋肉を痛めた」ことを理由に棄権。メジャーを控え、何とも心配な状況だ。
尚、石川遼はすでに予選で姿を消している。