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M.ジョーンズ劇的大逆転でツアー初V! 石川31位タイ

2014/04/07 09:14
M.ジョーンズ劇的大逆転でツアー初V! 石川31位タイ
6年連続のマスターズ出場とはならなかった石川だが、それでも淡々と自分のプレーを貫いた姿に成長を感じさせた。(写真提供:Getty Images)

 

 雨の最終日、石川遼は悲願達成ならなかったもののバックナインで巻き返し、今後につながるプレーで4日間を締めくくった。

 米男子ツアーのシェル・ヒューストン・オープンは現地時間6日、テキサス州のゴルフクラブ・オブ・ヒューストンを舞台に最終ラウンドの競技を終了。この日30位タイからスタートした石川は前半ショットがバラつき6番でボギーが先行するが、後半に入ると安定感を取り戻し3バーディ奪取に成功。左に池が広がる難関、最終18番パー4ではセカンドショットをグリーン右のバンカーに入れてパーセーブならなかったが、3バーディ、2ボギーの1アンダー71をマークし通算3アンダー31位タイで終戦した。

 次週のメジャー初戦 マスターズ(現地時間10〜13日/ジョージア州オーガスタナショナルGC)への出場権を得るには優勝しかなかったため、6年連続出場のチャンスは潰えたが、それでも淡々と自分のプレーを貫いた姿に成長を感じさせた。ルーキーイヤーだった昨季とは別人。今季の石川は何かやってくれそうな雰囲気が漂っている。

 そして優勝争いはミラクルな展開に。後続に4打差をつけ独走かと思われたマット・クーチャー(米)が1打差で迎えた最終18番でセカンドを池に打ち込むまさかの事態に。結局イーブンパー72にとどまったクーチャーは18番で15メートル近いバーディパットを捩じ込み通算15アンダーまでスコアを伸ばしたマット・ジョーンズ(豪)に並ばれ、決着はプレーオフにもつれ込んだ。

 ツアー通算6勝のクーチャーと初優勝を狙うジョーンズの対決は再び18番パー4へ。フェアウェイをとらえたクーチャーに対し、ジョーンズは右のフェアウェイバンカーにつかまり2打目でグリーンに乗せることが出来ないピンチ。ところがクーチャーもセカンドをバンカーに打ち込み両者のアプローチ合戦になった。

 するとツアー未勝利のジョーンズが再びミラクルを巻き起こす。グリーン外から奥のピンを狙った3打目がまるで磁石に引き寄せられるかのようにカップに吸い込まれチップインバーディ。バンカーからカップインを逃したクーチャーを撃破し、6打差の大逆転で嬉しいツアー初優勝を飾るとともに、マスターズへの最後の切符も手に入れた。

 オーストラリア勢の優勝は前週のスティーブ・ボウディッチに続き2週連続今季4人目。マスターズではディフェンディング・チャンピオンのアダム・スコットを含めオージー勢が台風の目になりそうだ。

 その他上位陣は、通算13アンダー単独3位にセルヒオ・ガルシア(スペイン)、通算12アンダー単独4位にキャメロン・トリンガル(米)が入り、リッキー・ファウラー(米)が通算9アンダー単独6位に食い込んだ。

 また、前日まで低迷していたローリー・マキロイ(北アイルランド)がこの日のベストスコアとなる7アンダー65を叩き出し、通算8アンダーで37位タイから7位タイにジャンプアップ。次週のメジャー初戦に弾みをつけている。

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