D.ブルックス、プレーオフ制し欧州ツアー初V

　濃霧により36ホールに短縮された欧州ツアーのマデイラ・アイランド・オープン（ポルトガル、クラブ・デ・ゴルフ・ド・サント・デ・セラ）は現地時間11日、順延となっていた第1ラウンドの続きと第2ラウンド＝最終ラウンドの競技を行い、ダニエル・ブルックス（英）がうれしいツアー初優勝を飾った。

　忍耐力が試される展開となったツアー通算1,500試合の節目の大会。奇しくもともに1987年生まれの27歳、ブルックスとスコット・ヘンリー（スコットランド）の同級生コンビが通算9アンダーで並び決着はプレーオフにもつれ込むことに。第2ラウンドの上がり3ホール連続バーディでプレーオフにコマを進めたヘンリー有利かと思われたがサドンデス1ホール目でボギーを叩き、パーをセーブしたブルックスに嬉しいツアー初優勝が転がり込んだ。

「勝てたことはうれしいけれど、この状況のサバイバルレースは本当に厳しかった」と濃霧による中断、順延続きの大会を振り返ったブルックス。規定により賞金は75パーセントに減額されたが、賞金ランキングは129位から78位に浮上。この勝利を足がかりに「優勝争いの常連になりたい」と27歳は上を向いた。

　その他上位は、通算6アンダー3位タイにファブリツィオ・ザノッテイ（パラグアイ）、アントニオ・ホータル（スペイン）、ジョルディ・ガルシア・ピント（スペイン）らが入り、通算5アンダー7位タイにヨハン・エドフォース（スウェーデン）ら。

　大会前の時点で参加者中賞金ランク最上位（48位）につけていたオリバー・フィッシャー（英）は通算1アンダー24位タイ、2012年大会覇者リカルド・サントス（ポルトガル）は通算2オーバー52位タイに終わっている。