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松山、快挙!“帝王の庭”でアメリカ初V達成!

2014/06/02 08:59
松山、快挙!“帝王の庭”でアメリカ初V達成!
松山(写真右)が日本勢4人目のPGAツアーチャンピオンに!試合後はホストを務めるJ.ニクラウス(左)から祝福を受けた。(写真提供:Getty Images)

 

 帝王ジャック・ニクラウス(米)がホストを務め、世界ランキング上位選手がこぞって出場するビッグイベントで松山英樹がアメリカ初Vの快挙を達成した。

 米男子ツアーのザ・メモリアル・トーナメントは現地時間1日、オハイオ州のミュアフィールド・ビレッジGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。単独3位からスタートした松山はこの日終始トップ集団の一角を担ったが、終盤にきて試練が襲いかかる。

 通算15アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップで迎えた16番パー3でティーショットが池につかまるアクシデント。ドロップエリアから放った3打目も寄らず痛恨のダブルボギーで一歩後退。この日8アンダー64と爆発し、すでに通算13アンダーでホールアウトしていたケビン・ナ(米)に追いつかれることに。

 さらに17番でもラフからのアプローチを寄せ切れずにボギー。ナに1打のリードを許し、最終18番でバーディを奪わなければプレーオフに進めない絶体絶命のピンチに陥った。コース最難関の呼び声が高い18番だが、松山にとってはこれまで3日間連続でバーディを奪ってきた相性の良いホール。右のラフ&バンカー方向に飛んだティーショットが運良くフェアウェイに戻ってくれたラッキーもあり、セカンドを1.5メートルにピタリと寄せるスーパーショットで4日連続バーディ奪取に成功。値千金の1打でナに並びプレーオフ進出を決めた。

 ところがここでアクシデントが。18番のティーショットを放ったあとドライバーが折れる珍事に、松山はドライバーを持たずプレーオフに挑むことになるのだ。しかし、そこは相性抜群の18番のこと。3番ウッドで放ったティーショットは右のバンカーにつかまったが、ナが左のクリークに打ち込んで3打目でもグリーンに乗せることが出来ず、松山有利の展開に。

 バンカーからのセカンドショットは左に大きく曲がるミスショットだったが、ギャラリーのひざに当たってグリーン脇のラフに収まる“ナイスアシスト”。そこからきっちり寄せてパーをセーブした松山が、ナのホールアウトを待たずに栄冠に輝いた。

「いやぁ、うれしいですねぇ」とアマチュア時代から数えて通算26試合目の快挙に破顔一笑の松山。ニクラウスから祝福され感無量の表情で大ギャラリーからの喝采を浴びた。

「今日は前半ショットがそれほど良くなかった」と言いながら5バーディ、1ボギーで折り返し、後半はバーディとボギーが交互にくる苦しい展開。それでも「最後の18番でカバー出来て良かった」とホッとした表情を見せた22歳の若武者は、青木功、丸山茂樹、今田竜二に続く日本勢4人目のPGAツアーチャンピオンに輝いた。

 前週のクラウン・プラザ招待 at コロニアルでは最終日を首位タイで迎えながら自滅し10位タイに終わったが、その悔しさをバネに挑んだ今大会でさっそく雪辱を果たしたところは並みのルーキーではない。

 1打差の単独3位にバッバ・ワトソン(米)が入ったが、松山と同組で回ったアダム・スコット(豪)は終盤崩れ、通算10アンダーでクリス・カーク(米)と並び4位タイ。歴代チャンピオンのひとり、スティーブ・ストリッカー(米)が通算9アンダー6位タイに入った。

 もうひとりの日本勢、石川遼はフィル・ミケルソン(米)とのラウンドに「前半緊張して雰囲気にのまれ悔しかった」とスコアを3つ落とし、通算1オーバー57位タイで終戦。ミケルソンはルーク・ドナルド(英)らと並び通算1アンダー49位タイに終わっている。

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