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D.ラブIII、D.デュバル突破ならず… 全米OP最終予選悲喜こもごも

2014/06/04 12:54
D.ラブIII、D.デュバル突破ならず… 全米OP最終予選悲喜こもごも

 

 石川遼が挑み、跳ね返された全米オープンセクショナル・クオリファイング(最終予選)。世界最大のトーナメントと謳われ、元メジャー王者といえども予選からの出場を強いられる大会だけにそこには様々なドラマが隠されている。

 第114回全米オープン(現地時間12〜15日/ノースカロライナ州パインハーストNo.2)行きをかけたセクショナル・クオリファイングは全米10か所と英国、日本の計12か所で開催。日本、英国はすでに終了していたが、米国内の予選は2日に一斉に行われ、元メジャー王者やライダーカップ元主将などの有名選手、ローカル・クオリファイング(地区予選)から勝ち上がったアマチュアまでが激突した。

 石川が出場したオハイオ州コロンバス会場は、松山英樹が優勝したザ・メモリアル・トーナメントが前日まですぐ近くで開催されていたため、ツアープロたちが大挙して出場。16のスポットに120人がエントリーした。サイオートCCとブルックサイドG&CCの2コースを使った36ホールの戦いは、通算5アンダーでプレーした1997年の全英オープン覇者ジャスティン・レナード(米)、今季米ツアー初Vを飾ったノ・スンヨル(韓)、ジャスティン・トーマス(米)の3人が首位で通過。

 通算4アンダーのポール・ケイシー(英)、通算3アンダーのアーロン・バデリー(豪)、金亨成(韓)ら13人がすんなり本戦切符を獲得し、通算2アンダーの5人が残る3枚の切符をめぐってプレーオフに。ケン・デューク(米)、ライアン・ブラウム(米)、エリク・コンプトン(米)の3人が晴れの舞台への出場を決めている。

 同会場には他にも実力者たちが数多く挑んでいた。2008年のマスターズを制したトレバー・イメルマン(南ア)は通算1アンダーで9回目の出場を逃し、2012年ライダーカップで米国チーム主将を務め1997年全米プロゴルフ選手権をはじめツアー通算20勝のデービス・ラブIII(米)も通算4オーバーで遠く及ばず。パインハーストNo.2が舞台だった2008年全米アマチュア選手権王者ダニー・リー(ニュージーランド)も第2ラウンドで崩れて通算1オーバーで落選した。

 前哨戦でもある米男子ツアー、フェデックス・セントジュード・クラシック(5〜8日/テネシー州TPCサウスウインド)会場近くのコロニアルCCで行われたセクショナル・クオリファイングにもツアープレーヤーたちが多く集まった。こちらは145人が13の枠を争い、通算10アンダーのハドソン・スワフォード(米)、通算9アンダーのJ.B.ホームズ(米)を含む通算7アンダーまでの11人と、通算6アンダー5人のうちプレーオフを勝ち残った2人が本戦切符を獲得した。

 今田竜二もこの会場に挑んでいたが、通算3オーバーで落選。2001年全米プロ優勝者で2012年全米オープンで4位タイだったデビッド・トムズ(米)は通算8アンダーで18回目の本戦出場を決めたが、2001年全英王者で2009年全米オープン2位タイのデビッド・デュバル(米)は通算3アンダーで出場権獲得には及ばなかった。

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