I.パークがメジャー前哨戦に挑む！　日本勢は藍ら3人が参戦

　ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1から転落し、No.2となったインビー・パーク（韓）だが、頂点奪回をモチベーションに米女子ツアーのマニュライフ・フィナンシャルLPGAクラシック（現地時間5〜8日／カナダ、グレー・サイロGC）に挑む。

　ライバルのステイシー・ルイス（米）が先週行われたショップライトLPGAクラシックを制したことで、パークは59週に渡って守ってきたNo.1の座を奪われた。それでも、まったく動じる様子はない。今大会前の公式会見でそのことについて問われると「No.1でなくなったからといって、私の生活は変わらない。練習してプロアマに出て試合でプレーする。そのルーティンは同じ」ときっぱり言い切った。

　その一方で、圧倒的な強さを見せた昨季とは違い、今シーズンは未だ優勝とは縁がないことは十分に自覚している。そのため「ランキングがリシャッフルされたことがモチベーションになるかもしれない」と不敵に笑った。ライバルたちが舌を巻く驚異のパッティングがこれまで鳴りを潜めているが、それが戻れば怖いものなしとあって、まだまだ自信は失っていない。今大会後は連覇のかかる全米女子オープン（19〜22日／ノースカロライナ州パインハーストNo.2）とあって、前哨戦という意味でも今大会は重要。第1回大会だった2012年はプレーオフまで進んでおり、残念ながらブリタニー・ラング（米）に敗れて2位タイに甘んじたが、相性が良いことに変わりはなく優勝候補なのは言うまでもない。

　もちろん同ランキングNo.1となったばかりのルイスも参戦。こちらは「No.1の選手としてナショナルチャンピオンシップ（全米女子オープン）に臨むことには大きな意味がある」と絶対に女王の座を守る気迫十分。パークとの白熱した戦いが予想される。

　日本勢はエースの宮里藍を筆頭に、好調の野村敏京、上原彩子の3人が出場。ツアー通算10勝目を欲して久しい藍が大一番を前にどれだけ調子と自信を取り戻せるのか、初優勝を狙う2人がどこまで自分のゴルフを貫けるのか、こちらにも注目だ。

　その他の出場選手は、No.1奪取の可能性がある同3位リディア・コ（ニュージーランド）、同4位スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、同7位フォン・シャンシャン（中）、同8位リュウ・ソヨン（韓）、同9位アンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）、同10位ミッシェル・ウィー（米）ら世界ランク上位勢が揃い踏み。誰もが全米女子オープンを見据えながら戦いを繰り広げる。