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B.クレーン我慢比べ制し完全V! 今田50位タイで終戦

2014/06/09 09:09
B.クレーン我慢比べ制し完全V! 今田50位タイで終戦

 

 腰痛が悪化し一時クラブを握ることさえ出来なかったベン・クレーン(米)が我慢比べのサバイバルレースを制し、初日から一度もトップの座を譲ることなく完全Vを達成した。

 米男子ツアーのフェデックス・セントジュード・クラシックは現地時間8日、テネシー州のTPCサウスウインドを舞台に日没順延となった第3ラウンドの続きと最終ラウンドの競技を終了。この日30ホールの長丁場を戦ったクレーンはスコアを3つ落としながら予選ラウンドでの貯金にものを言わせて通算10アンダーで逃げ切り、3年ぶりツアー通算5勝目を挙げた。

 後続に2打差で迎えた最終18番。「ティーショットを打つ前、リードは1打しかないと思っていた」というクレインだが、右のラフにつかまったところでリードが2打あったことを知ってホッと一息。2打目がグリーン手前のバンカー、3打目も寄せきれずに2パットのボギーを叩いたが、単独2位のトロイ・メリット(米)に1打差をつけ辛くも逃げ切った。

 一見真面目そうだが、バッバ・ワトソン(米)やリッキー・ファウラー(米)らとともにゴルフボーイズを結成し歌を披露したり、スロープレーを指摘されることを逆手に取って自ら摩訶不思議なビデオを撮影し公開するなどユニークな人物として知られるクレーン。今季は4月から5月にかけ4試合連続予選落ちを喫するなど、フェデックスカップのポイントランク150位に低迷していたが突然の復調に「自分が一番驚いている」と満面の笑みで優勝を喜んだ。

 2打差の3位タイにウェブ・シンプソン(米)、マット・エブリー(米)、カール・ペターソン(スウェーデン)が入り、この日6アンダー64と爆発したイアン・ポルター(英)が通算7アンダーとし6位タイに食い込んでいる。

 また全米オープンに弾みをつけたかったフィル・ミケルソン(米)は最終ラウンドに2つスコアを落とし、通算6アンダー11位タイに終わった。

 日本勢唯一出場の今田竜二は第3ラウンドの残りを消化し1オーバー71でホールアウトすると、最終ラウンドは得意のパットが決まらず2バーディ、3ボギーの1オーバー71。大崩れこそしなかったものの通算2オーバー50位タイで4日間の競技を終了した。

 シード権を持っていない今田にとってウェイティングから繰り上がり出場した今大会は貴重なチャンスだったが、今ひとつ波に乗れなかった。だが今回つかんだ試合勘を下部ツアー(ウェブ・ドット・コムツアー)に生かし来季のメジャーツアー復帰を目指してもらいたい。

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