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P.ミケルソン、悲願のグランドスラムに向け16位タイ好発進!

2014/06/13 10:36
P.ミケルソン、悲願のグランドスラムに向け16位タイ好発進!

 

 悲願の全米オープン制覇を狙うフィル・ミケルソン(米)が好発進を披露した。

 名匠ドナルド・ロス設計のパインハーストNo.2(ノースカロライナ州)を舞台に開幕した第114回 全米オープン。出場選手中最多となる24回目の出場となったミケルソンは、これまで2位(タイ含む)となった回数も最多の6回と、もっとも悔しい思いを味わっている。

 昨年、未勝利だった全英オープンを制したことで、キャリアグランドスラムを達成するにはこの大会を残すだけとなったが、実は一番チャンスがあったのに勝てていないことは、世界中のファンが知るところだ。

 そんな状況下、現地時間12日に行われた第1ラウンドは、3バーディ、3ボギーのイーブンパー70でホールアウト。5アンダー65をマークして首位に立ったマーティン・カイマー(独)と5打差の16位タイにつけている。「早いスタートだったからグリーンが柔らかかった。3アンダーから5アンダーくらい出せるチャンスがなかったわけじゃないけど、(全米オープンでは)いつだってパーならいいスコアだよ」と満足げな表情を見せたミケルソン。

「ドライバーがすごく良い感じでフェアウェイをあまり外さないんだ。これは僕にとって珍しいこと。今週は武器になるクラブだね。でも、長いパットがあまり良くない。明日からこれが良くなってくるといいんだけれど」といつものようにポジティブな言葉を口にした。

 同じパインハーストNo.2で行われた1999年の大会で最後まで優勝争いを演じながら、ペイン・スチュワート(米=故人)に敗れたミケルソン。その悔しさのすぐ後に、エイミー夫人が長女のアマンダちゃんを出産するという喜びを味わったことで、絶対に忘れない思い出となった。

 この時の激戦は様々なドラマを持つ全米オープンの中でも特に記憶に残るものだが、その後スチュワートが飛行機事故で亡くなるという悲劇もあってさらに濃厚なものとなっている。それだけに本人にとって、パインハーストNo.2での全米オープンは、例年以上に気合いが入るもの。それをしっかり冷静さで押し包み、2日目以降も忍耐のプレーで難コースに挑む。

 大会最終日は父の日で、その翌日は44歳の誕生日。家族思いのミケルソンが勝てば、可愛い子供たちからダブルで祝ってもらえるはず。いつの間にかメジャーで優勝争いをできるチャンスがあと何度あるかわからない年齢になってきただけに、今年こそ勝って最高のバースデイを迎えたいものだ。

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