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M.カイマー、メジャー2勝目王手! 松山は23位タイ

2014/06/15 10:02
M.カイマー、メジャー2勝目王手! 松山は23位タイ

 

 初日から首位を快走するマーティン・カイマー(独)が2010年の全米プロゴルフ選手権に続く自身メジャー2勝目に王手をかけた。

 今年で第114回を迎えた全米オープンは現地時間14日、ノースカロライナ州パインハーストNo.2を舞台に第3ラウンドの競技を行い、予選ラウンドを大会記録の二桁アンダー(通算10アンダー/トータル130ストローク)でクリアしたカイマーが2オーバー72とスコアを落としながら通算8アンダーで、2位に並ぶリッキー・ファウラー(米)、エリク・コンプトン(米)に5ストローク差をつけ完全優勝にまた一歩近づいた。

 前日ノーボギー(5アンダー65)だったカイマーもこの日は序盤3つボギーを叩くなど苦しんだ。しかし5番パー5でセカンドショットを1メートル強に寄せて楽々イーグル。最終18番でもバーディを奪い良い形でラウンドを締めくくった。「さすがUSGA(全米ゴルフ協会)のセッティング。今日はピンポジションがとても難しかった」と苦笑いのカイマーだが、難コースで5打のアドバンテージは大きい。このまま彼が逃げ切るかが大会最大の焦点になりそうだ。

 しかし後続には実力者が揃っており油断は禁物。通算3アンダーで2位タイのファウラーをはじめ、昨季の欧米両ツアー年間王者ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)と、2010年にカイマーが全米プロに勝ったときルール違反(バンカーを荒れ地と勘違いし素振りで地面を触ってしまったこと)によりプレーオフ進出を逃したダスティン・ジョンソン(米)が通算2アンダー4位タイに名を連ねている。

 さらに通算1アンダー単独6位にブラント・スネデカー(米)、通算イーブンパー7位タイにマット・クーチャー(米)、ケビン・ナ(米)の名前もあり、ディフェンディング・チャンピオンのジャスティン・ローズ(米)とジョーダン・スピース(米)が通算1オーバー10位タイ。カイマーが独走した場合、2位争いは史上稀に見る激戦になりそうだ。

 しかし思い出の舞台でキャリアグランドスラムを目指したフィル・ミケルソン(米)はムービングデーのチャージならずに通算5オーバー30位タイに低迷。今回の悲願達成は絶望的となった。

 一方、予選ラウンドを14位タイでクリアした日本期待の松山英樹は前半スコアを崩し、後半持ち直したものの4オーバー74。通算4オーバー23位タイに後退している。そしてもうひとり、カットラインぎりぎりながら予選突破を決めた谷口徹は18オーバー88の大叩きで通算23オーバー。単独67位の最下位に沈んだ。

 尚、国内で行われたセクショナル・クォリファイ(最終予選)から勝ち上がった矢野東、宮里聖志の両名は予選で姿を消している。

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