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M.カイマー完全V達成! 松山35位タイで終戦

2014/06/16 08:45
M.カイマー完全V達成! 松山35位タイで終戦
後続に影すら踏ませず完全優勝を成し遂げたM.カイマー。(写真提供:Getty Images)

 

 最高峰のメジャーで初日から首位を独走したマーティン・カイマー(独)が桁違いのゴルフで完全優勝を成し遂げた。

 第114回を迎えた全米オープンは現地時間15日、ノースカロライナ州パインハーストNo.2を舞台に最終ラウンドの競技を終了。重圧がかかった最終日も危なげないゴルフで4バーディ、3ボギーの1アンダー69にスコアをまとめたカイマーが通算9アンダーで逃げ切り、2010年の全米プロゴルフ選手権に続くメジャー2勝目、ドイツ勢初の全米オープンチャンピオンに輝いた。

 横綱相撲だった。スタート前に5打だったリードは終わってみれば8打まで広がっていた。長打に加え冷静なマネジメント、さらに各選手が手を焼いた難関グリーンのスピードと傾斜を読み切り他の追随を許さなかった。

 今季はすでに第5のメジャー、ザ・プレーヤーズ選手権を制しているが、そのときは最終日が母の日、そして今回父の日に優勝を決めたツアーきっての“孝行息子”。同一年にプレーヤーズ選手権&メジャーを制したのは1978年のジャック・ニクラウス(米/全英オープン)、1983年のハル・サットン(米/全米プロ)、2001年のタイガー・ウッズ(米/マスターズ)に続く史上4人目。母国の偉大な先輩ベルンハルト・ランガー(独)と肩を並べるメジャー2勝目は、優勝スコアをイーブンパーに設定した主催者の意図を良い意味で裏切る圧勝だった。

 早々に2位争いの様相を呈した後続は、カイマーとともに最終組を回ったリッキー・ファウラー(米)と予選会から勝ち上がったエリク・コンプトン(米)が通算1アンダーで2位タイに入り、この日3アンダー67の好スコアをマークしたキーガン・ブラッドリー(米)が通算1オーバーでジェイソン・デイ(豪)、ダスティン・ジョンソン(米)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)らと並ぶ4位タイに食い込んだ。

 さらに世界ランキングNo.1のアダム・スコット(豪)がこの日1つスコアを伸ばし通算2オーバーとし、ブラント・スネデカー(米)、ジミー・ウォーカー(米)とともに9位タイ。ディフェンディング・チャンピオンのジャスティン・ローズ(英)は通算3オーバー12位タイ。注目のフィル・ミケルソン(米)は通算7オーバー28位タイに終わった。

 日本勢は松山英樹が2日連続4オーバ74と崩れ、通算8オーバーでアーニー・エルス(南ア)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)らと並び35位タイ。谷口徹は通算29オーバー単独67位に沈んだ。

 尚、矢野東、宮里聖志は決勝ラウンド進出を逃している。

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