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T.ワトソン主将、“内紛”米国チームの「責任とる」

2014/10/05 13:10
T.ワトソン主将、“内紛”米国チームの「責任とる」

 

 輝かしい“新帝王”のキャリアに汚点…。ライダーカップの米国チーム主将、トム・ワトソン(米)が選手とのコミュニケーションについて責任を取ると語り、フィル・ミケルソン(米)に大会後に電話をし誤解を解いたと現地時間4日に文書で述べた。

 米国と欧州が国・地域の威信をかけて対戦するライダーカップ。今年の大会は16.5ポイント対11.5ポイントで欧州チームが3連覇を達成したが、大会後の記者会見でミケルソンがワトソン主将の采配に苦言を呈すようなコメントをしたことで、チーム不仲説が囁かれるようになった。

 すると、スポーツ専門ケーブルTV局「ESPN」の電子版などが、4人の関係者からの話とし、最終日前夜の米国チームの部屋で、ワトソン主将がフォーサムでのプレーについて選手を非難。会見を終え部屋に入ると開口一番「フォーサムはお粗末だった」と語り、選手たちのサインを入れたライダーカップのレプリカトロフィのプレゼントを選手らから贈られても「大会で勝たなければ意味がないモノ」と一蹴したと報道。選手の家族や関係者など40人を越える人もいた室内は、張り詰めた空気だったという。

 加えてワトソン主将はその時に、欧州チームの数選手を侮辱するような言葉を発し、大会初出場のジョーダン・スピース(米)とパトリック・リード(米)だけを褒め称えとし、最後にミケルソンがコメントする際は、ワトソン主将に背を向けた状態で、最終日に向けてチームメイトを鼓舞したと報じた。

 こうしたチームの“内紛”が明るみになったことから、ワトソン主将は沈静化を図るためにコメントを発表。「選手が優勝するために専念しなかったり、献身的でなかったと選手に感じさせしまった私の言葉について後悔している」とし「彼らは全てを出しきった。全力でプレーした。選手個々を誇りに思う」と述べた。

 また、会見などで自身の采配に否定的な言葉を残したミケルソンと大会終了後に「率直な会話」をし「お互いの視点について理解し合うことができた。フィルは素晴らしいゴルファーで素晴らしいパッションもある。彼がゴルフ界でしてきたことを称賛している」と“和解”したことを強調した。

 そして大会3連敗となった今回の敗戦も全て自分に責任があると言及した。「私は彼らの主将。ミスは全て私が受け入れる。彼らの責任は私が取る」。敗戦の責任を取り騒動に終止符を打ったが、誰もが羨むメジャー8勝の輝かしい実績についてしまった汚点は、簡単に消し去ることはできない。

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