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C.キムがPO制し9年ぶりV! S.ルイスは下位に沈む…

2014/11/17 10:14
C.キムがPO制し9年ぶりV! S.ルイスは下位に沈む…
9年ぶりの優勝を飾ったC.キム。体全体で喜びを爆発させた。(写真提供:Getty Images)

 

 米女子ツアーのロレーナ・オチョア招待は現地時間16日、メキシコのクラブ・デ・ゴルフ・メキシコを舞台に最終ラウンドの競技を行い、クリスティーナ・キム(米)とフォン・シャンシャン(中)が通算15アンダーで並んでプレーオフに突入。2ホール目でフォンがボギーを叩いたのに対し、パーセーブに成功したキムが実に9年ぶりとなるツアーVを達成した。

 3日目を終えて後続と5ストローク差。キムの優位は揺らがないと思われていたが、最終日にアジアシリーズ以降調子を上げているフォンが魅せた。この日は2番パー5でいきなりイーグル奪取に成功すると、後半はさらに4バーディを重ねてベストスコアとなる6アンダー66をマーク。

 対するキムは久しぶりのV争いへの焦りからか、前日までとは一転出入りの激しいゴルフに。大会3日目までに3つしか喫していなかったボギーを、この日は5つも叩いて1アンダー71とスコアを伸ばすことが出来ず。ついに通算15アンダーで並ばれて勝負は2人によるサドンデスにもつれ込んだ。

 18番で繰り返し行われた1ホール目は互いにパー。しかし続く2ホール目でフォンがボギーを叩くと、キムはこの好機を見逃さずパーをセーブしてツアー3勝目を完全Vで決めた。デビュー翌年の2004年に早速優勝、続く05年に2勝目を挙げたキムだが、4年前に「うつ病」を発症。以降、病と闘いながらそれでもゴルフは捨てなかった。それだけに喜びも一入だったのだろう。優勝が決まった瞬間体全体で大きなガッツポーズ。友人だというミッシェル・ウィー(米)も駆け寄って抱擁を交わし、友の苦労と久しぶりの優勝をねぎらった。

 以下上位は、通算11アンダー単独3位にロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のインビー・パーク(韓)、通算9アンダー4位タイにリュウ・ソヨン(韓)とブリタニー・リンシコム(米)。今季新人王のリディア・コ(ニュージーランド)は通算5アンダー9位タイでフィニッシュした。

 昨季覇者のレクシー・トンプソン(米)は通算3アンダー15位タイ。一方、現在賞金ランキング、レース・トゥ・CMEグローブ、平均ストローク、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(POY)の4部門でトップに立つステイシー・ルイス(米)は、通算3オーバーで出場36選手中28位タイに終わっている。

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