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小平は優先権獲得ならず… 米下部ファイナルQスクール

2014/12/17 11:46
小平は優先権獲得ならず… 米下部ファイナルQスクール
小平は103位タイで優先出場権獲得とはならず…。(写真提供:Getty Images)

 

 来季の米下部ウェブ・ドットコム・ツアー出場権をかけたファイナル・クォリファイング・スクール(最終予選会)は現地時間16日、フロリダ州PGAナショナルのチャンピオンC(CC)と、ファジオC(FC)を舞台に最終ラウンドの競技を終了。日本から唯一出場している小平智は、最終日も1アンダー71(FC)に止まり、通算2オーバー103位タイと45位以内(タイも含む)に与えられる優先出場権獲得とはならなかった。

 優勝者には来季のウェブ・ドットコム・ツアーフル出場権が、トップ10に入れば少なくとも3回目の入れ替えまで、45位以内に入れば2回目の入れ替えまでツアーカードが保証される最終予選。第5ラウンドを終えて、優先出場権ラインとは10打差と大きく水をあけられていた小平は、この日13ホールを終えて4アンダーとチャージを見せたものの、上がり4ホールで3つスコアを落とし、結局優先権には及ばなかった。

 とはいえ、これで米ツアーへの夢を絶たれたわけではない。最終予選会出場時点で数試合の出場は確保されており、45位以下の選手にも順位に応じて機会が与えられる仕組みとなっている。現時点でどこまでの出場権が得られるかは分からないが、少ないチャンスで賞金ランキング25位以内、あるいは75位以内に入ることが出来れば(その場合はレギュラーツアーとの入れ替え戦にまわることになる)夢舞台にも手が届く。

 小平の挑戦はまだ始まったばかり。来年はただでさえ厳しい日程の同ツアーに加え、国内男子ツアーの年間5試合出場義務が重くのしかかることになりそうだが、夢の実現を目指す25歳の若武者に心配はいらないだろう。「(石川)遼や(松山)英樹みたいに僕は一発でガッといくタイプではない。日本でもQTからコツコツと上がっていったみたいに、アメリカでもそういうふうにいく」と語った小平の夢を応援したい。

 尚、優勝は通算27アンダーまでスコアを伸ばしたバード・フリッチェ(カナダ)。後続に7ストロークの大差をつける圧勝で、来季のウェブ・ドットコム・ツアーフル出場権を獲得した。以下上位陣は、通算20アンダー単独2位にアンドリュー・ランドリー(米)、通算19アンダー単独3位にダスティン・ブレイ(米)、通算18アンダー単独4位にライン・ギブソン(豪)らが入り、これらの選手に加え通算14アンダー8位タイまでに入った選手が3回目の入れ替えまでのツアーカードを手にしている。

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