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注目選手振り返りと展望 〜バッバ・ワトソン〜

2014/12/30 11:47
注目選手振り返りと展望 〜バッバ・ワトソン〜
圧倒的な飛距離で観客を魅了するB.ワトソン。(写真提供:Getty Images)

 

 2年前に続き、今季もオーガスタナショナルとの相性の良さを見せたバッバ・ワトソン(米)。来季はいよいよ、これまでの飛ばし屋、そしてマスターズ優勝者だけのイメージから、ツアー通算で活躍できる選手への飛躍が期待される。

 ワトソンは11月の世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ、WGC-HSBCチャンピオンズを制したことで、すでに2015年シーズン1勝。世界ランクは自己最高の3位、フェデックスカップ・ポイントランキングでも4位と期待が高まっている。

 ワトソンの2014シーズンの出だしは決して順調ではなかった。12年のマスターズ優勝から結果が出ず、2月のウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンでは最終ホールに至近距離からのパットを外して逆転される痛い2位。しかし「いいプレーをしたけど、練習あるのみ」と前向きに語り、次戦のノーザン・トラスト・オープンで約2年ぶりの勝利を飾った。

 マスターズではプレーオフで制した2年前と違い、今回は3打差での勝利。第3Rまでスコアで並び、最年少優勝を狙ったジョーダン・スピース(米)の野望を打ち砕いた。ほかにもWGC-キャデラック選手権、プレーオフのBMW選手権では2位に入る健闘を見せた。

 養子を取ってからは私生活と競技生活のバランスがよくなり、結果も出始めたバッバ。今後の目標はマスターズでのさらなる活躍と、ほかのメジャー大会でも優勝争いをすることだ。昨季は全米と全英オープンは予選落ち、全米プロゴルフ選手権は64位だった。

 そのために必要なのは、なんと言ってもパットだ。ドライバーの飛距離は毎年のようにツアー1位か2位につけ、グリーンまでの平均打数もトップ10なのに、パット打数の順位は3ケタ。ドライバーで稼いだアドバンテージをいかに生かせるかが、飛躍のカギを握っている。

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