メジャー初戦が開幕！　藍、横峯ら日本勢が38年ぶり制覇を狙う

　米女子ツアーの今季メジャー初戦、ANAインスピレーションが現地時間2日、カリフォルニア州のミッション・ヒルズCC ダイナ・ショア・トーナメントCを舞台に開幕。クラフト・ナビスコ選手権の名前で親しまれてきた大会が、日本が誇る航空会社大手、全日本空輸（ANA）を新たなタイトルスポンサーに迎え、装いを一新。日本勢が38年ぶりとなるメジャー優勝を狙う。

　今大会に日本勢は、宮里藍、横峯さくら、宮里美香、野村敏京、上原彩子の5選手がエントリー。今季出場した全6試合で予選通過を果たしている藍は、2週前のJTBCファウンダーズ・カップで17位タイ。前週のキア・クラシックは41位タイに終わったが、本人は最終ラウンドをノーボギーでラウンドしたことを評価。フィーリングも悪くないと話しており、期待が集まる。

　また、横峯は同大会で初の予選突破を果たすと、3日目終了時点で3位タイに入り、最終日を最終組でラウンド。優勝には手が届かなかったが、40,205ドルの賞金を手にして今大会への出場権をつかみ取った。奇しくも日本各地は今週が桜の見ごろ。遠く離れたアメリカでも“さくら”は咲き誇るだろうか？

　一方、優勝候補の最右翼は、やはりロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のリディア・コ（ニュージーランド）だ。17歳の新女王には、2007年大会でモーガン・プレッセル（米）が打ち立てた、メジャー最年少優勝記録（18歳10ヶ月9日）更新の期待がかかる。さらに前週に4日間連続でアンダーパーをマークしたことで、昨季から続く連続アンダーパー記録を「28ラウンド」とし、アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が持つ同ツアー記録「29」も今大会で塗り替えることとなるかもしれない。

　その他に、2013年大会の覇者で同ランクNo.2のインビー・パーク（韓）、同No.3のステイシー・ルイス（米）、メジャー2勝目を狙うキム・ヒョージュ（韓）など豪華な面々がフィールドに勢ぞろい。優勝者の恒例行事となっている18番のグリーンサイドにある“ポピーポンド”への飛び込みは、タイトルスポンサーが変わった今年も継続。歓喜の水しぶきを上げるのは一体誰だ?!