ダンロップ、「スリクソン」ブランドでデサントと業務提携

　ダンロップスポーツ株式会社と株式会社デサントは2日、都内で記者発表会を行い、「スリクソン」ブランドのゴルフアパレルに関して業務提携を結んだことを発表した。

　今回の業務提携は、日本で展開するダンロップスポーツの「スリクソン」ゴルフアパレルに関して、2016年春夏の新商品よりスタート。商品企画・開発・生産については、すべてデサントが行い、販売については、両社がそれぞれ強みとする販路や販売方法を生かし、レインウエアやキャップ、アクセサリー等に関してはダンロップスポーツが、ウェアに関してはデサントが販売を行う。また、同ブランドの契約選手のサポートや広告宣伝等のマーケティングは両社が協力して行っていくという。

　ダンロップスポーツは、「ゼクシオ」「スリクソン」「クリーブランドゴルフ」などのブランドを展開する、ゴルフクラブ、ゴルフボール国内トップシェアのゴルフ用品総合メーカー。近年「スリクソン」ブランドは、海外でも積極的に展開するなど、強化に注力しているが、ウェアに関しては国内シェアで苦戦を強いられていた。そこで今回アパレルに関する高い企画開発力と幅広いブランド展開を強みとするデサントと業務提携することで、「スリクソン」のブランド価値の世界的な向上を目指していく。

　デサントは、「マンシングウェア」「ルコックスポルティフ」「デサント」などのブランドを展開するゴルフアパレル市場における国内トップシェアのスポーツ用品メーカー。今回の業務提携により、新しいビジネスモデルを構築するとともに、国内ゴルフアパレル市場においてさらなるシェアの拡大を目指す。会見の中で同社の石本雅敏社長は「（シェア率で）圧倒的な1番を狙っていく」と意気込みを見せた。

「ゴルフの上達に真剣に取り組むすべてのゴルファー」をターゲットに『SRIXON by DESCENTE』のブランド名で展開していく「スリクソン」のゴルフアパレル。今年6月に開催される2016年春夏ゴルフウェアの展示発表会でお披露目になるという。契約プロに関しては、松山英樹をはじめ現在着用しているプロについては引き続き着用する予定とのこと。

　2016年リオ五輪、2020年東京五輪で行われるゴルフ競技ナショナルチームのオフィシャルサプライヤーとして活動する両社。国内におけるギアおよびアパレルのトップメーカーとして日本のゴルフ界の活性化を狙うとともに、将来的には海外市場における提携も見据えているようだ。