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J.スピース、マスターズ記録の快進撃にトッププレーヤーたちも称賛

2015/04/11 10:56
J.スピース、マスターズ記録の快進撃にトッププレーヤーたちも称賛
6バーディ、ノーボギーの6アンダー66で通算14アンダーとさらにスコアを伸ばしてトップ独走中のJ.スピース。(写真提供:Getty Images)

 

 勢いに乗る21歳が止まらない。現地時間10日に第2ラウンドの競技を終了した第79回マスターズ。第1ラウンドでコースレコードに迫る8アンダー64をマークしたジョーダン・スピース(米)が、この日も6アンダー66でラウンド。通算14アンダーまでスコアを伸ばし、後続との差を5ストロークに広げた。

 この日は前後半で3つずつのバーディを奪うと、18ホールを通じてノーボギー。4つあるパー5すべてでバーディを奪って見せた。36ホールでのストローク数「130」はマスターズ史上最少記録となり、メジャー大会でも最少タイ。スピースは「今日は、昨日よりもショットが良く、幸運に助けられる必要はなかった」とコンディションがさらに上がってきていると実感しているようで「このような大会で記録を作れるということは、短いパットをしっかりと決めきれているからだ」と要因を分析した。

 まさに快進撃となっているが、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)は「彼は若い体に、ベテランの頭脳が備わっているようだ。とても戦略的にプレーしている。プレーは成熟されているし、多くのミスをしない」と称賛。フィル・ミケルソン(米)が「彼のプレーは驚きではないし、これが続くことを望むよ」と驚きはなかったと話せば、メジャー4勝を誇るアーニー・エルス(南ア)も「感銘的なプレーを見せている」とコメントし、多くのトッププレーヤーたちが賛辞を送っている。

 一方で単独2位から追うチャーリー・ホフマン(米)が「まだ36ホールが終わったばかりだ」と話し、19位タイで決勝ラウンドに進出したタイガー・ウッズ(米)も「どんなことだって起こる」と逆転への意気込みを語っており、優勝争いは1日にして様相が変わる可能性を秘めている。しかし、スピースは「まだ金曜日なのに、いくつかのグリーンでスタンディングオベーションを受けたことは夢のようだ。日曜日にも同じような状況になりたい。そのためには、これを続けていかないといけない」と気を緩めるつもりはない。

 1997年にタイガーが樹立したマスターズの最少ストローク(270)や、2001年にミケルソンが打ち立てた72ホールでのバーディ数(25)など多くの記録更新にも期待がかかるが、本人は史上2番目の若さでのマスターズ制覇を視界に捉えている。

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