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J.フューリック、第4代フェデックス王座に輝く!

2010/09/27 10:39
J.フューリック、第4代フェデックス王座に輝く!
ザ・ツアー選手権で優勝を果たし、第4代フェデックスカップ王座に輝いたJ.フューリック。 (写真提供:AP Images)

 

 冷静沈着、ポーカーフェイスのジム・フューリック(米)が感情を爆発させ、派手なガッツポーズを繰り出した。最終18番までもつれ込んだ優勝とフェデックスカップ王座の行方。最後はフューリックがバンカーからの寄せワンを決め、1打差で逃げ切り激戦にピリオドを打った。

 米男子ツアーのプレーオフシリーズ最終戦、ザ・ツアー選手権(ジョージア州、イーストレイクGC)は現地時間26日、最終ラウンドの競技を行ったが、雷雨のため1時間50分の中断を挟むなど波乱ムードが漂った。そんな中、第2ラウンド以降トップを走り続けたフューリックが上がり3ホールで2ボギーを叩きながらイーブンパー70にスコアをまとめ、通算8アンダーで見事に優勝を飾った。

 最終18番パー3。先にホールアウトしていたルーク・ドナルド(英)が1打差(通算7アンダー)に迫る中、フューリックはティーショットを右に曲げバンカーにつかまった。このホールでパーをセーブできなければプレーオフにもつれ込む。しかし、フューリックの心は折れていなかった。ギャラリーが固唾をのんで見守る中、ピンをかすめる絶妙のバンカーショットはピンそばにピタリ。わずか70センチのパーパットを沈めた瞬間、フューリックはパターを投げ出し、両手を天に突き上げガッツポーズ。勝利をもぎ取るとともに、フェデックスカップの年間王座にも輝き、破格のボーナス1,000万ドル(約8億4,000万円)を手中に収めた。

「長い人生の中でも凄く特別な瞬間だった。何て素晴らしいシーズンだったんだろう!」。感無量の王者は興奮を隠し切れない。40歳になったフューリックがシーズン3勝を挙げたのも初めてなら、もちろん年間チャンピオンに輝いたのも初。レギュラーシーズンではフェデックスカップポイントランク3位と好調だったが、プレーオフシリーズ初戦のザ・バークレイズでプロアマ大会に遅刻し失格。そのため最終戦には同ランク11位での進出となり、ポイントランク上位陣が今大会で上位に食い込めば自力でのフェデックス王座のチャンスはない状況だった。

 ところが、ポイントランク首位のマット・クーチャー(米)は通算5オーバー25位タイ、同ランク2位のダスティン・ジョンソン(米)も通算3オーバー22位タイと、ポイントランク上位陣が優勝争いにすら絡めず、フューリックが逆転で第4代のフェデックスカップ王者に輝いた。

 なお、今大会の成績は通算7アンダー2位にドナルド、通算6アンダー3位にレティーフ・グーセン(南ア)が入り、自力王者の可能性があったポール・ケイシー(英)は通算5アンダーでニック・ワットニー(米)と並び4位タイにとどまった。また、最終日に5つスコアを伸ばしたアーニー・エルス(南ア)は通算2アンダー7位タイに入ったが、フィル・ミケルソン(米)は最終日4オーバー74を叩き通算3オーバー22位タイに終わっている。

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