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「悪い夢」から一転… J.スピースに世界No.1返り咲きの可能性

2015/09/07 15:58
「悪い夢」から一転… J.スピースに世界No.1返り咲きの可能性
予選落ちを喫したJ.スピースだが、世界No.1返り咲きの可能性が出てきた。(写真提供:Getty Images)

 

 現地時間6日に第3ラウンドを終了した米男子ツアーのプレーオフシリーズ第2戦 ドイツ銀行選手権。“スーパー・トリオ”による世界ランキングNo.1争奪戦が激化の一途をたどっている。

 大会3日目で世界ランキングNo.1のローリー・マキロイ(北アイルランド)は、イーブンパー71とスコアを伸ばすことが出来ず通算64位タイに後退。初日こそ26位タイにつけたものの、その後は74-71と苦しい戦いが続いている。また、第3ラウンドを10位タイから出た同No.3のジェイソン・デイ(豪)も、2オーバー73と6月の全米オープン以来となるオーバーパーのラウンドで通算4アンダー25位タイに順位を落としている。

 一方、今季メジャー2勝を挙げるなど最高のシーズンを送ってきたジョーダン・スピース(米)は、プレーオフシリーズに入ってから不調が続く。第1戦、第2戦ともに見せ場を作ることなく予選落ちを喫し、わずか2週間で世界ランキングNo.1の座を明け渡すこととなった。しかし、前日には「悪い夢でも見ているようだ」と首を横に振った若武者が、2人の苦戦によりNo.1の椅子を1週間で取り戻す可能性が出てきた。

 今大会でデイが優勝せずに、マキロイが10位以下に終わればスピースは再びランキングボードのトップに返り咲くこととなる。予選落ちを喫した後に世界ランキングNo.1に立つのは史上初ではあるが、過去2年間の成績が反映される現在のシステムでは不思議なことではない。スピースは開幕前に「短期間の成績が反映されないことには疑問を感じる」と話していたが、皮肉にもその恩恵を受ける形となりそうだ。

 いずれにせよ、僅差での戦いであるからこそ起こりえる“珍事”ではあるため、“スーパー・トリオ”による戦いからはしばらく目を離すことはできなさそうだ。

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