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美香、耐えて好位置キープ! 藍も17位タイ浮上

2010/10/10 10:06
美香、耐えて好位置キープ! 藍も17位タイ浮上
前日『63』のビッグスコアをマークした宮里美香は1アンダー71とやや失速するも、トップと4打差の4位タイと好位置をキープしている。 (写真提供:AP Images)

 

 米女子ツアーのナビスターLPGAクラシック(アラバマ州、RTJゴルフトレイル)は現地時間9日に第3ラウンドの競技を行い、首位タイからスタートした宮里美香が我慢のゴルフで2バーディ、1ボギーの1アンダー71。通算13アンダー4位タイとわずかに順位を落としたものの、単独トップのクリスティー・カー(米)とは4打差と好位置をキープして最終日を迎えることになった。また、世界ランクNo.1で今季6勝目を狙う宮里藍は4アンダー68とスコアを伸ばし、前日の30位タイから通算9アンダー17位タイに順位を上げている。

 第2ラウンドでノーボギーの9バーディ、コースレコードに並ぶ『63』をマークした美香だったが、連日の快進撃とはいかなかった。前日5連続バーディを披露したフロントナインでこの日はバーディなしの1ボギー。後半に入っても11番で1メートルのバーディパットがカップに蹴られ、我慢の展開が続く。それでも13番のショートホールでようやく初バーディを奪うと、14番でも5メートルの微妙なストレートラインを読み切り連続バーディ。難関の上がり4ホールは無難にパーでまとめ、優勝圏内に踏みとどまってホールアウトした。

 前週の国内公式戦・日本女子オープンゴルフ選手権でプロ初優勝を達成した20歳は、喜びを実感する間もなく渡米。「今度は米ツアーで勝ちます!」と力強く宣言するも、強行スケジュールに時差ぼけも重なり、当然コンディションは万全ではない。そんな中でも今大会3日目を終え、堂々と首位争いを繰り広げている。自身の21歳の誕生日となる10日の最終ラウンド、“逆転バースデーV”で日米両ツアーを股にかけた2週連続優勝を目指す。

 一方、日本女子オープンでは体調不良に苦しみ9位に終わった藍。今大会でも喉の痛みが続き初日からなかなかスコアを伸ばせずにいたが、3日目にきてようやく復調気配を見せた。前半をボギーなしの3バーディで折り返すと、後半も14番と17番でバーディ奪取。最終18番でボギーを叩いたものの、終始安定したゴルフを展開した。「今日はグリーンの表面が荒れてパッティングが難しいと思ったので、ショットでチャンスをつくろうと心掛けました。昨日の(第2)ラウンドを終えた後、キャディのミックと『決断力を高めよう』と話しあったのが良い方向に出てますね」と、相変わらずの“藍スタイル”で淡々と戦い続けている。

 なお、上位陣は通算17アンダー単独トップにクリスティー・カー(米)。3打差の2位タイにナ・エン・チョイ(韓)とキャサリン・ハル(豪)が続き、美香と同じ通算13アンダー4位タイに朴セリ、朴ヒーヨン、カン・ハエジの韓国勢3人がつけている。

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