シーズン最終戦が開幕！　女王イ・ボミを止めるのは？

　国内女子ツアーの今季最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップが26日、宮崎県の宮崎カントリークラブを舞台に開幕を迎える。公式戦でもある同大会には、今季のツアー優勝者と賞金ランキング上位25名までが出場。ツアー屈指の実力者たちが『女王の中の女王』を決める戦いに挑む。

　今季のタイトルレースは、前週大会で2週連続となる今季7勝目を挙げたイ・ボミ（韓）が、すでに賞金女王、LPGAメルセデス・ベンツ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー（年間最優秀選手賞）の2冠を確定。前週の勝利では男女通じての日本ツアー獲得賞金最高額（2億1,793万4,583円）も更新しており、最終戦を前にその勢いが衰える様子はない。このまま怒涛の3連勝で今季メジャー初Vを飾り、有終の美を飾れるか。

　強豪ひしめく最終戦で連覇を狙うのはテレサ・ルー（台）。賞金ランクなどの主要タイトルで現在2位につける28歳は、昨季大会で穴井詩とのプレーオフを制して史上7人目の公式戦2連勝を達成した。今大会初日はイ・ボミと2人でのティーオフが決定しており、賞レースをけん引してきたライバル同士が第1ラウンドから大きな火花を散らす。

　シーズンの締めくくりに相応しく、例年通り分厚いフィールドには今季3勝目を目指す渡邉彩香、成田美寿々や賞金ランク上位の菊地絵理香、上田桃子といったトッププレーヤーが勢ぞろい。今大会2勝を数える地元宮崎出身・大山志保も優勝候補の一角だ。また、メジャー通算2勝目を狙う鈴木愛も、前週大会で2位タイと調子を上げており目が離せない。

　そのほか、海外からは今季国内公式戦2勝のチョン・インジ（韓）も参戦。4月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で日本ツアー初出場にしてメジャーVという快挙を達成した21歳は、10月の「日本女子オープンゴルフ選手権競技」で公式戦出場2試合連続勝利を果たした。今季最後のメジャー大会で、再びその強さを見せつけることとなるだろうか。