「63」の石川が国内メジャー初制覇に王手　3打差で小田が追う

　国内男子ツアーの今季最終戦、第52回 ゴルフ日本シリーズJTカップが5日、東京都の東京よみうりカントリークラブで第3ラウンドの競技を終了。石川遼がベストスコアとなる7アンダー「63」を叩きだし、通算12アンダーで単独首位に立った。

　トップタイからスタートしら石川は、前半を5バーディ、2ボギーの3アンダーで折り返すと、後半最初の10番でもスコアを伸ばす。さらに14番からはショット、パットともに冴えて4連続バーディをマーク。10バーディ、3ボギーと圧巻のラウンドで後続に3打差をつけた。前週は最終ラウンド途中で3ストロークのリードを得たものの、サンデーバックナインで崩れて悔しい逆転負け。失った今季2勝目を自身初の国内メジャー制覇という形で取り戻すことはできるだろうか。

　通算8アンダー単独2位には、6番パー5でイーグルを奪取するなど、4アンダー66でラウンドした小田孔明。通算5アンダー単独3位には、前週大会からの連勝を狙う黄重坤（韓）がつけている。トップと7打差の4位タイには、選手会長の池田勇太、節目のツアー30勝目を狙う片山晋呉、藤本佳則、谷原秀人らが並んでいる。

　昨季王者の宮本勝昌は4アンダー66とスコアを伸ばし、通算2アンダーで今季1勝の宮里優作と並んで9位タイ。日本オープンゴルフ選手権覇者の小平智は3バーディ、1ボギーの2アンダー68で通算1アンダー11位タイとなっている。また、賞金王を確定させている金庚泰（韓）は通算イーブンパー15位タイ、岩田寛は通算2オーバー21位タイで最終日を迎えることとなった。