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「もう2度と起きてほしくない…」 J.スピースは悪夢の12番に泣く

2016/04/11 12:32
「もう2度と起きてほしくない…」 J.スピースは悪夢の12番に泣く
通算2アンダー2位タイで史上4人目となる連覇を逃したJ.スピース。(写真提供:Getty Images)

 

 現地時間10日、ジョージア州オーガスタ・ナショナルGCで最終ラウンドの競技を終了した第80回マスターズ。1打差のトップから出たジョーダン・スピース(米)は1オーバー73のラウンドで逃げ切りならず、通算2アンダー2位タイで史上4人目となる連覇を逃した。

 風が弱まったことで比較的伸ばしやすいコンディションとなった最終日。2年連続の完全優勝へ2番からバーディを先行させたスピースは、5番ボギーの直後に怒涛の4連続バーディで一気に後続を突き放し、5打のリードを手に前半を折り返す。しかし、このまま勝利へ安定飛行といかないのがオーガスタの恐ろしさ。10番ボギーで迎えたアーメンコーナーは、11番でさらに1つスコアを落とすと、12番パー3では1打目、3打目ともに池ポチャのトラブルに見舞われる。

 ここでまさかの7打を叩いたスピースは首位から滑り落ち、一気にトップと3打差まで後退。そこから13番、15番のロングホールで伸ばして一時2打差と粘りを見せたが、16番パー3で2.5メートルのチャンスを逃し、ティーショットのミスからバーディ必須の17番を落として万事休す。この日「67」をマークしたダニー・ウィレット(英)にグリーンジャケットを譲る結果となった。

 3日目を終えて昨季初日から「7」ラウンド連続の首位に立ち、最終日前半までは順調に連覇へ前進していたスピース。いつもは決勝ラウンドに帯同しないスイングコーチを現地に呼び戻すなど、偉業達成へ向けて直前まで問題点の修正を試みていたが、「本当にタフな30分間で、もう2度と起きてほしくない」と振り返るアーメンコーナーでの悲劇を防ぐことは出来なかった。

 この日5バーディ、ノーボギーと盤石の試合運びを見せたウィレットは、通算5アンダーでメジャー初優勝。英国勢としては1996年のニック・ファルド以来、20年ぶりのマスターズ制覇を成し遂げている。以下、スピースと並ぶ2位タイにリー・ウェストウッド(英)。4位タイにはポール・ケイシー(英)、J.B.ホームズ(米)、ダスティン・ジョンソン(米)が入り、日本人初のメジャー制覇を狙った松山英樹は通算イーブンパー7位タイで大会を終えた。

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