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「M」から「SIM・SIM MAX」へ テーラーメイドから新シリーズ登場

2020/01/10 00:00
「M」から「SIM・SIM MAX」へ テーラーメイドから新シリーズ登場

 

my caddie 編集部です。

9日、テーラーメイドの新シリーズ「SIM(シム)・SIM MAX(シムマックス)」の発表会が都内で行われました。

SIMは「Shape In Motion(シェイプ・イン・モーション)」の略。テーラーメイドは今回、ヘッドのシェイプ(形状)に着目し、Mシリーズを上回るクラブを完成させました。

SIM

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新機能「イナーシャジェネレーター」

ツイストフェース、スピードインジェクションに加え、新機能「イナーシャジェネレーター」がSIM ドライバーSIM MAX ドライバーに搭載されました。

SIM

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左上からSIM、SIM MAX、M6M5ですが、こう見るとSIM・SIM MAXの形状はM6に近く、出っ張っている部分が「イナーシャジェネレーター」です。

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ダスティン・ジョンソンのスイングです。同選手に限ったことではないですが、空気抵抗を大きく受けるのはトップからインパクト。

つまりダウンスイングで空気抵抗をできる限り受けなければ、ヘッドスピードも上がり飛距離アップが望めます。

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例えるならば「風通しの良い」ヘッドでしょうか。スムーズに空気が流れる設計で、ポイントは斜めにイナーシャジェネレーターが搭載されていること。

何度もテストを重ねた結果、このポジションがヘッド加速時に最も空気抵抗を受けにくかったそうです。

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?トップからインパクトまではイナーシャジェネレーターでより速くスイング

?インパクト時はツイストフェースで左右のブレを抑える

?スピードポケットとスピードインジェクションの入った反発係数ギリギリのフェースで叩く

この3ステップを踏む=最大飛距離となります。

SIMとSIM MAX ドライバーの違い

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見た目で分かる違いは、SIMにはスライド式のウェイト調整機能がついており、SIM MAXには搭載されていないこと。ロフト角は両方とも変更できます。

クラブ総重量を比べるとSIM MAXのほうがヘビー。その理由は、イナーシャジェネレーターのウェイト(先端)がSIM MAXは18g、SIMは10gと違いがあるからです。

SIM MAXは重みがあるぶんSIMよりも易しく、ボールも高く上がるとのことでした。

シンプルにプレーしたい人はSIM MAX、フェードやドローとコントロールしながらプレーしたい人はSIMが合っているのかなと筆者は感じました。

Vスチールからヒントを得た新フェアウェイウッド

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伝説の名器「Vスチール」を参考にSIM フェアウェイウッドSIM MAX フェアウェイウッドは作られ、ソールの接地面積を減らすことで抜け感がさらに良くなりました。

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SIMは軽量カーボンクラウンと軽量チタンを採用し、ロフト変更可。180ccのヘッドに80gのウェイトがソール部分に搭載されました。テーラーメイド史上最も低重心になり高弾道・低スピンの弾道を描くとのこと。

SIM MAXは軽量カーボンクラウンとスチールボディを採用し、ロフトは変更不可。ヘッドは185ccとSIMより大きいので、より易しい印象がありました。

ダスティン・ジョンソンも使うレスキュー

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先日のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズでDJが使っていたSIM MAX レスキュー。フェアウェイウッド同様にVスチールをもとに作られました(SIM レスキューはありません)。

ステンレススチール採用のツイストフェースがミスヒットをカバーし、アイアンのようにグリーンで止まるボールを打つことができます。

アイアンはSIM MAXとSIM MAX・OS

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アイアンはSIM MAX アイアンSIM MAX・OS アイアンのみで、SIM アイアンはありません(OSはオーバーサイズの略)。

M5 アイアンM6 アイアンにも採用されていたスピードブリッジ(アイアン中央の部分)のほかに、フルレングスエコーダンピングシステムが新搭載されました。

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広範囲にフルレングスエコーダンピングシステムが埋め込まれているので打感と打音が向上。また、フェース厚は1.5mm、番手ごとにスイートスポットを変えるなど細かい工夫が施されています。

ロフト角は、7番だとOSが26度、MAXが28.5度。サイズはトップライン+1mm、オフセット+1mm、フェース高+1mmとOS(オーバーサイズなので)のほうが大きいです。

塩見好輝プロと永峰咲希プロ

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塩見好輝プロと永峰咲希プロが登場し、ドライバーの印象を語りました。

「打って一番分かるのは初速の速さとヘッドスピード。前のと比べるとハーフウェイダウンで速さを感じる」と塩見プロは新機能の恩恵を受けている様子。また、永峰プロ「女子はキャリーがでないと飛距離に繋がらないので、ボールが上がってくれることが魅力的。風が強かったり、天気が悪い時でも対応できると思う」と話していました。

塩見プロは昨年の日本オープン最終日に崩れ、惜しくもツアー初優勝を逃しましたが期待の選手。「毎試合、優勝争いのできるプロになりたい。SIMで勝てれば一番いいと思っているので頑張りたい」と今季こそは勝利を掴めるでしょうか。

また、2018年のフジサンケイレディスクラシックで初優勝して以来、勝利のない永峰プロは「まずは2勝目が一番の目標。クラブ、ボール、ウェアとオールテーラーメイドで2、3勝と挙げてゴルフ界を盛り上げていけたらと思う」と抱負を語っていました。
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