my caddieノート

石川遼、CHROME SOFTシリーズは「信頼を置ける存在」

2022/07/29 00:00
石川遼、CHROME SOFTシリーズは「信頼を置ける存在」

 


my caddie 編集部です。

今年3月に発売となったキャロウェイゴルフのボール「CHROME SOFT(クロムソフト)」シリーズ。先日のメディア向けイベントにて石川遼選手が実際にCHROME SOFT Xを打ちながら、その性能について解説していたのでレポートします。





CHROME SOFTシリーズはアマチュアでも使いこなせるツアーボール。ソフトな打感と飛距離を求めるCHROME SOFT、スピンコントロールを求めるCHROME SOFT X、スピンを抑えて強弾道で攻めるCHROME SOFT X LSの3モデル展開です。

では前作から一体何が進化したのでしょうか?



新たなCHROME SOFTシリーズでは、精密に製造するためにプレシジョンテクノロジーを採用。3D X線技術などを導入することでボール品質管理の精度を高め、ボール内部のコア位置、サイズ、中間層やカバーの厚みなどをより精密に製造できるように。



以前(左)はぼんやりしていて、コアと中間層の境界線が見えにくく、またその厚さが何ミリかなどが分かりにくかったのですが、3D X線(右)はくっきり。担当の方によると3D X線技術を導入しているのはキャロウェイゴルフのみだそうです。

検品するためにボールを切るわけにはいかないので、3D X線技術は必須。しっかりコアが収まっているか、カバーなどが設計図通りになっているかなどが正確に分かるからこそ、ツアープロと同じ高品質のボールをアマにも提供できるのです。



また、肉眼では分かりにくいですがディンプルも角度や深さを変えたりして微妙に進化しています。

そもそもデビューした2001年から六角形を採用している理由は、空気抵抗の軽減。丸形だと丸と丸の間に平面部分が残り、それが空気抵抗を生む。一方、六角形だとその平面部分がほぼできないので、空気抵抗を受けにくいらしいです。

さらにシームレスになっているため、飛距離のバラつきが軽減。「継ぎ目(シーム)で打つと飛ぶ!」という人も中にはいますが、本来はボールのどこに当たろうが同じ飛距離で飛ぶのが理想。石川選手は正直なボールと何回も口にしていましたが、シームレスなことも影響していると思います。



石川選手は2013年にキャロウェイゴルフと契約したのですが、ボールだけは1年くらいテストをした後に契約しています。

「そのくらいボールは(ゴルフにおいて)大きなファクター。ボールに関してはクラブよりも妥協がないです。飛距離やスピン量がマッチしないと信頼して2〜3ヤードを試合で狙い切れません」

石川選手が使用しているのはCHROME SOFT Xで「正直に飛んで行ってくれるボールで、信頼を置ける存在」と表現。正直、今までのボールの完成度が完璧すぎて、これ以上に求めるものはなかったようですが、テストを受けたらショックを受けたそうです。

「5番アイアンのキャリーが196から201〜2になって、スピン量が減っているなら理解できるのですが、100か200ほど増えていて、最高到達点も1〜2メートルくらい高くなりました。スピンが増えれば飛ばなくなる、スピンが減ると距離が出ると思い込んでいたのに、アイアンだとスピン量が増えて、距離が出て、高くなってビックリしました」



ピンまで約25ヤードのところから、色々な打ち方を披露してくれましたが、何よりもボールに「信頼感がある」と石川選手。この信頼感というのは、打つ前のイメージと実際のショットに矛盾がないということ。

石川選手はフェアウェイとラフから打ち分け、「フェアウェイのこのライならフェースに乗ってくれると思います」と実際にフェースに乗る。一方、ラフからは「ここはフェースに乗らないと考えます。乗らないなりの距離感が必要です」と実際に乗らない。

アマチュアでも打つ前に「このライは絶対にスピンがかからないなぁ」と感じることがあると思います。ただ、スピンがかからない想定で打ったにもかかわらず、スピンがかかってしまったら、スコアはまとまりません。なので、石川選手のいう正直なボールが必要。

「スピンがかからないと思ったところからスピンがかかってしまうと、自分の判断基準と実際に飛んで行っているボールに違いが出て、この乖離があると、すごく良いボールでも他のボールが合うなと思ってしまいます」



ウェッジに加えて、ピンまで約200ヤードの地点からデモンストレーションをし、CHROME SOFT Xは「高さがしっかり出てくれます」と7番や6番でも着弾してそのままストップ。また、「フェースに食いついてくれる時間が自分のイメージと合っているので、出会えて良かったです」とも話していました。



思った通りに動いてくれる正直者なCHROME SOFTシリーズ。筆者的にはドライバーでのスピン量が多い方はCHROME SOFT X LSの一択。それ以外の方はCHROME SOFTかCHROME SOFT Xで、よりソフトなフィーリングを得たい方はCHROME SOFTかなと思います。



■CHROME SOFTシリーズ公式サイト
https://www.callawaygolf.jp/chromesoft

関連記事

  1. my caddie
  2. my caddieノート
  3. 石川遼、CHROME SOFTシリーズは「信頼を置ける存在」
×