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E.エルス、激戦のフルフィールド初戦に臨む

2011/01/13 12:18
E.エルス、激戦のフルフィールド初戦に臨む

 

 アーニー・エルス(南ア)が昨年以上に米国に腰を据えたシーズンを送ることを決意した。

 現地時間13日に開幕する米男子ツアーのフルフィールド初戦、ソニー・オープン・イン・ハワイ(ワイアラエCC)に優勝候補のひとりとして出場するエルスが、大会前に明らかにした今季の出場スケジュールは米ツアーが柱となるものだった。もともと南アフリカから英国に移住し、そこをベースに欧州ツアーや米ツアーなど世界中を転戦していたが、家族との時間を大切にするため米フロリダ州に移住。長男ベン君が自閉症であることもカミングアウトし、同じ病気を持つ子供たちとその家族をサポートしたいという意向を前面に押し出しているのが最近のエルスだ。

 そのため、ここ数年のスケジュール方針は米ツアーよりの傾向にあったが、今年はさらにそれが顕著となる。その象徴が、米ツアーのRBCカナディアン・オープンのスポンサーでもあるロイヤル・バンク・オブ・カナダとの契約だ。今年の同大会は全英オープンの翌週(7月21〜24日)に行われるが、エルスは出場を明言している。逆に、全英オープン前週(7月7〜10日)に行われる欧州ツアーのスコティッシュ・オープンには出場しないことも明かした。全英オープンの前哨戦となる大会を捨ててまで米ツアーに専念する気持ちが強いことが見てとれる。「今年は欧州ツアーでの試合は減らし、アジアでも数試合プレーするつもりだよ」と語るエルス。子供たちと一緒に過ごす米国での暮らしと、ゴルフのマーケットとして広がりを見せるアジアでのビジネスなどを頭に入れての出場スケジュールを立てているのだ。

 その他注目選手では、前週のシーズン開幕戦ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズを制したジョナサン・バード(米)、昨年のフェデックスカップ王者ジム・フューリック(米)、昨年の賞金王マット・クーチャー(米)に加え、ビジェイ・シン(フィジー)、ザック・ジョンソン(米)、ジャスティン・レナード(米)ら歴代メジャーチャンピオン王者も顔を揃える。さらに、今季のツアールーキー35人中、27人が参戦。そのうち最年長選手は欧州ツアーで活躍経験のある41歳ロバート・カールソン(スウェーデン)で、最年少は20歳のキム・ビオ(韓)。すでに実績のある者もいれば、これが米ツアー初出場になる者も10人おり、見どころ満載の激戦トーナメントとなりそうだ。

 なお、日本勢では今田竜二、小田孔明、丸山茂樹、松村道央、高山忠洋、薗田峻輔、松山英樹の7人が出場。1983年の青木功以来となるソニー・オープン優勝を目指す。

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