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J.フューリック、最後は冷や汗3年ぶりV!

2010/03/22 21:35
J.フューリック、最後は冷や汗3年ぶりV!

 

 最終18番での冷や汗もののトラブルを乗り越え、ジム・フューリック(米)が07年カナディアン・オープン以来およそ3年ぶりの優勝を飾った。

 米男子ツアーフロリダシリーズ第3戦トランジションズ選手権(フロリダ州インニスブルック・リゾート)は現地時間21日、最終ラウンドの競技を終了。荒天のためスタートが遅れ、途中雷雨により中断を挟み、決着がついた頃には夕闇に包まれつつあった。そんな中、後続に3打差をつけ単独トップからスタートしたフューリックが2アンダー69にスコアをまとめ、通算13アンダーで逃げ切ってツアー14勝目を挙げた。

 追いかける崔京周(韓)に2打差をつけ迎えた最終18番。久々の優勝が目前に迫って力が入ったのか、フューリックのティーショットは右に曲がり林につかまる大ピンチ。そこからの第2打がまさかのミスで打球はグリーン右の深いラフにつかまった。もし崔がバーディ、あるいはフューリックがダブルボギーなら、形勢は一気に逆転するところ。だがそこはツアー13勝の実績を持つフューリックのこと。アプローチをピンまで約8メートルに寄せ、確実に2パットで沈めてボギー。グリーン手前の深いラフから寄せワンのパーで凌いだ崔に1打差をつけ、フューリックの勝利が確定した。

 3日目までわずか1ボギーの安定したプレーで首位に躍り出たフューリックだが、最終日は3パットを2度も叩くなど不安定な内容。13番以降の終盤に3つもボギーを叩く“らしくない”乱調が、勝星のなかった3年のブランクを物語っていた。奇しくもフューリックと崔は同じ1970年5月生まれの39 歳。フューリックが3年ぶり、崔も2年ぶりの優勝を目指しており、境遇も酷似していた。「ここ2〜3年は勝てないことに苛ついていた。これから先、勝てないとは思わなかったけど、ようやく勝てて心からホッとしている」とフューリック。「まだゴルフ人生のピークは過ぎちゃいない」と言う彼が次に狙うのはもちろんマスターズのグリーンジャケットだ。

 その他通算11アンダー単独3位にブッバ・ワトソン(米)、通算9アンダー4位にニック・ワトニー(米)が入り、ディフェンディング・チャンピオンのレティーフ・グーセン(南ア)は通算8アンダー単独5位に終わっている。

 日本勢は石川遼が2日目に予選落ち、池田勇太も3日目のカットで最終ラウンド進出を逃している。

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