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伊・初のメジャー覇者 フランセスコ・モリナリを振り返り

2018/12/18 14:14
伊・初のメジャー覇者 フランセスコ・モリナリを振り返り
ウィニングパットを決めたフランセスコ・モリナリ

 

 2018年の欧州ツアーの主役はイタリア出身のフランセスコ・モリナリとなった。イタリア人として初めてメジャーチャンピオンとなったモリナリを振り返る。

 モリナリと言えばイタリア人として初めて全米アマチュア選手権を制し、2009年の国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」で優勝した兄エドアルドが有名だったが、いまは弟フランセスコの方が有名だろう。

 今年は5月の欧州ツアー「BMW PGA選手権」で優勝すると、6月のクイックン・ローンズ・ナショナルで米男子ツアー初Vを挙げ、7月の全英オープンで快挙達成。最終日はタイガー・ウッズ(米)と同組となり、モリナリは首位と3打差5位スタート。一時はウッズが首位に立つなど復活Vを期待する雰囲気がある中、モリナリは冷静に2アンダーでプレーし、通算8アンダーでメジャータイトルを獲得した。

 勢いは止まらない。9月のライダーカップではトミー・フリートウッド(英)と組んでダブルス全勝、シングルスではフィル・ミケルソン(米)を撃破と5ポイントを欧州選抜にもたらし勝利。しかも、優勝が決定したのはミケルソンがコンシードした瞬間。大勢のファンに囲まれながらモリナリは歓喜に浸った。

 その後、欧州ツアーの年間王者に輝き、「この賞は自分にとって非常に意味があり、こんな特別な形で年を終えられて嬉しい。全英オープンで優勝してイタリア人として初めてメジャー覇者になれた。とても信じられない。また、レース・トゥ・ドバイを勝ち、ライダーカップで戦えたのはアメージングだった。忘れらないシーズンだし、ずっと誇りに思う」とコメントした。

 派手さはないが堅実なプレーで終わってみれば上位にいることが多い。小柄ながらも計算尽くされたゴルフで来年もナイスプレーを披露してくれることだろう。

(写真提供:Getty Images)

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