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P.ハリントンが視聴者の指摘で失格に

2011/01/22 09:46
P.ハリントンが視聴者の指摘で失格に

 

 欧州ツアーの中東シリーズ4連戦の初戦を飾るアブダビHSBCゴルフ選手権(UAE、アブダビGC)で本命のひとりが無念の失格を喫した。

 失格となったのはメジャー3勝を誇るパドレイ・ハリントン(アイルランド)。現地時間20日に行われた第1ラウンドで、首位を1打差で追いかけていた彼は本来なら優勝争いの一角を担っていたはず。ところが「7番グリーン上でボールマーカーを拾った際、ハリントンの手がボールに触れて動いたのではないか?」という指摘がテレビの視聴者からEメールで寄せられ、競技委員が検証したところ、ごく僅かだがボールが動いていたことが判明。

 それだけならルール違反にはならないが、動いたボールを元の場所に戻さずプレーを続行したことが2打罰に当たり、そのペナルティを科さないスコアを提出したハリントンが過少申告により第1ラウンド終了後に失格になったというわけだ。

「優勝する可能性があっただけに気の毒」と、2日目を終え暫定トップに立ったマーティン・カイマー(独)は同情の色を隠せない。当の本人も「これが3日目で後続を5ストローク引き離して単独トップに立っている、なんて状況じゃなくてまだ良かったよ」と自虐的に語ったが、「人間は失敗から学ぶもの。マーカーとボールを置き換えたとき手に(ボールが)触れた感触はあったけど、動いたとは思わなかった。すぐに競技委員を呼んで確認するべきだった…」と無念を滲ませた。

 ちなみに、2週間前に行われた米男子ツアー開幕戦のヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズでもカミロ・ビジェガス(米)がルール違反で失格になっているが、そのときも事の発端は視聴者からの指摘だった。 (STATS-AP)

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