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P.ケイシーが20か月ぶり復活V!

2011/01/31 10:04
P.ケイシーが20か月ぶり復活V!

 

 ライダーカップ落選、肋骨のケガなど数々の試練を乗り越えてきたポール・ケイシー(英)が約20か月ぶりに勝利の美酒に酔った。

 欧州ツアー中東シリーズ第2戦でもある新規大会、ボルボ・ゴルフ・チャンピオンズ(バーレーン、ザ・ロイヤルGC)は現地時間30日に最終ラウンドの競技を終了。トップが目まぐるしく変わる混戦模様の中、ピーター・ハンソン(スウェーデン)とともに首位タイからスタートしたケイシーが5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマーク。通算20アンダーとしハンソンらに1打差をつけ逃げ切り、2009年5月のBMW PGA選手権以来となるツアー通算11勝目を飾った。

「勝ち星から見離されたこの20か月は人生で最も苦しい時期だった。それだけに喜びもひとしお。素晴らしい気分だ」と手放しで復活Vを喜んだケイシー。最終ホールまで安定したゴルフでトップに並んでいたハンソンが最後の最後にショットを曲げ、ラフとバンカーを渡り歩いてボギーを叩いたところで、ケイシーは2メートル弱のバーディパットを確実に沈めてパーをセーブし決着をつけた。

 世界ランク自己最高の3位につけていた2009年全英オープン、試合前の練習中に肋骨周りの筋肉を痛め、回復するまで時間がかかった。世界ランク8位につけていた昨年はライダーカップの欧州チーム主将コリン・モンゴメリー(スコットランド)からの推薦を得られずメンバー入りを逃した。これには選ばれたルーク・ドナルド(英)やパドレイ・ハリントン(北アイルランド)から「世界ランクは彼の方が上なのに…。気の毒だしすまない気持ちで一杯」と同情の声が上がったほど。奇しくも今大会の開催コースの設計者はモンゴメリー。それも何かの縁かもしれない。「目標はメジャーに勝つこと。でも通常の試合に勝てない選手がメジャーで勝てるわけがない。この勝利はメジャーVに向けた第一歩」と、ケイシーはさらなる高みを目指すことを誓った。

 その他上位陣は、ハンソンと同じ2位タイにミゲール・A・ヒメネス(スペイン)。通算18アンダー単独4位にステファン・ギャラハー(スコットランド)が入り、韓国期待の若手ノ・スンユルがスコアを7つ伸ばし通算16アンダー6位タイに食い込んだ。また、今季初戦を戦っていたセルヒオ・ガルシア(スペイン)は最終日3アンダー69で回ったものの、通算10アンダー30位タイと平凡な成績に終わっている。

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