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B.スネデカーがプレーオフ制す! L.ドナルド惜敗

2011/04/25 10:53
B.スネデカーがプレーオフ制す! L.ドナルド惜敗
B.スネデカーがL.ドナルドとのプレーオフを制して、4年ぶりとなるツアー通算2勝目を飾った。(写真提供:AP/アフロ)

 

 ブラント・スネデカー(米)が6打差をひっくり返すスーパープレーでルーク・ドナルド(英)を破る大逆転劇を演じ、ドナルドは世界ランク1位への野望が思わぬ形で打ち砕かれた。

 米男子ツアーのザ・ヘリテイジ(サウスカロライナ州、ハーバータウンGL)は現地時間24日、最終ラウンドの競技を終了。単独首位でスタートしたドナルドと1打差の2位につけていたディフェンディング・チャンピオン、ジム・フューリック(米)との一騎打ちが期待された最終日だったが、予期しなかった番狂わせが起こる。

 最終組の10組前からスタートしたスネデカーが前半だけで6バーディを奪う猛チャージでリーダーボードを駆け上がり、最終18番で3.7メートルのバーディパットをねじ込み7アンダー64をマーク。通算12アンダーまでスコアを伸ばし6打差を一気に逆転し一躍トップに躍り出たのだ。

 その間フューリックはボギーを連発。勝負どころの15番、18番でダブルボギーを叩いて5つスコアを落とし優勝争いから陥落。最終的には通算5アンダー21位タイに終わっている。その一方、ドナルドは我慢のゴルフでなんとかスネデカーに追いついていたが、最終18番でセカンドショットがバンカーにつかまる大ピンチ。パーをセーブしなければ負けという状況にも、そこは冷静に寄せてパーをセーブし、通算12アンダーでスネデカーと並び2人でのプレーオフに突入した。

 ともにバーディ、パーで分けて迎えたサドンデス3ホール目。灯台が目印の名物ホールのセカンドショット。「クラブの番手がちょうど中途半端だった」と言うドナルドの第2打が再びバンカーにつかまり、しかもボールが砂に潜る目玉状態。パーオンに成功したスネデカーがプレッシャーをかける中、渾身のバンカーショットを放ったドナルドだがカップをすり抜け4.5メートル先のカラーへ。返しのアプローチもカップをかすめたがパーセーブならず。パーであがったスネデカーに2007年のウィンダム選手権以来4年ぶりのツアー通算2勝目を献上した。

「今日勝てば素晴らしいご褒美を貰えることはわかっていた」と世界ランク1位浮上には優勝が絶対条件だったドナルド。「でも世界ランク1位は逃げるわけじゃない。今や誰が1位になってもおかしくない混戦だし、長い旅の途中でいつかその座に就ければ良いと思っている。30年後、孫に“おじいちゃんは世界のトップに君臨したんだよ”という自慢話の種にしたい。今週の戦いの良いところだけを胸に刻み、前に進むよ」とサバサバした表情で敗戦を振り返った。

 勝ったスネデカーは「ここ何週間か良いゴルフをしていたんだが、結果はそれほどでもなかった。今日やっとすべてが噛み合った。全くノーマークだったし、自分でもまさか勝てるとは思っていなかった」と久々の勝利に戸惑いながら飛び切りの笑顔を見せた。

 その他上位陣は、通算11アンダー単独3位にトミー・ゲイニー(米)が食い込み、通算10アンダー4位タイにティム・ヘロン(米)とリッキー・バーンズ(米)が入った。

 2試合続予選突破の今田竜二は最終日の前半3つスコアを伸ばしながら、後半3つのボギー(1バーディ)を叩いて1アンダー70止まり。だが前日より6ランクアップの通算4アンダー30位タイで4日間の競技を終了している。

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