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遼は“奇跡”の予感を残して最終日へ! 首位はB.ジョーンズ

2011/04/30 17:28
遼は“奇跡”の予感を残して最終日へ! 首位はB.ジョーンズ

 

 国内男子ツアー第3戦、中日クラウンズは30日、名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースを舞台に第3ラウンドの競技を終了。2位タイから決勝ラウンドに臨んだブレンダン・ジョーンズ(豪)が通算9アンダーまでスコアを伸ばして首位に立った。2打差2位タイには金聖潤(韓)と前日の30位タイから大きくジャンプアップしたI・J・ジャン(韓)。薗田峻輔が通算6アンダーで単独4位に続き、ディフェンディング・チャンピオンの石川遼は通算3アンダー12位タイから、昨年の再現を狙う。

 2001年から国内ツアーに参戦し、ゴルフ日本シリーズJTカップなど通算9勝を挙げているジョーンズ。2005年には米ツアーに参戦し、2007年は年間3勝を挙げるなど実績は十分だが、賞金ランキングでは3位(2007年)が最高と頂点はまだ未知の領域。今大会3日目では9番から3連続バーディを奪うなど通算9アンダーで頭ひとつ抜け出した。国内ツアーで通算10勝目を勝ち取り、賞金王という高みへの足がかりとしたいところだろう。

 また今季ここまで参戦している米ツアー、国内ツアーの全てで思わしい成績を残せていない池田。思えば昨季も序盤は不振が続いたが、7月に1勝目を挙げて以降調子を上げている。4月下旬の現在はまだ調整途中と言えるのかもしれない。それでも難コース・和合で3日目終わって通算5アンダーの5位タイは復調の兆し。最終日の奮起に注目したい。

 そして期待の石川。3日目までは昨年同様ドラマの序章に過ぎないのか、首位からは6打離され最終日へ。もちろん石川の爆発力は昨年の『58』が証明している。第3ラウンドは前半3バーディ、2ボギーと1つスコアを伸ばすと、後半は2バーディ、ノーボギーで3アンダー67。通算3アンダーで12位タイと逆転の予感を残してホールアウト。昨年は晴天に恵まれた最終日。今年は若干の降雨が予測される天候が気がかりではあるが、まだまだ石川から目が離せない。

 その他、30位タイスタートから9バーディ、1ボギーの猛チャージで、通算7アンダー2位タイまで順位を上げたジャン。そして石川の高校の先輩で、昨季のデビューシーズンでいきなり1勝を挙げるなど大物ぶりを発揮した薗田峻輔も通算6アンダー単独4位と追撃体制は万全だ。さらには2日目に首位に立っていたものの3日目に4つスコアを落とした岩田は、震災に苦しむ地元宮城県仙台のファンに勝利を捧げられるか。

 最後まで王冠をめぐる試合の見どころは満載だ。

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