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高山忠洋が今季2勝目! 石川は11位タイで終戦、賞金王はベ・サンムンに

2011/11/27 17:49
高山忠洋が今季2勝目! 石川は11位タイで終戦、賞金王はベ・サンムンに

 

 国内男子ツアー、カシオワールドオープンゴルフトーナメントは27日、高知県のKochi黒潮カントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日のトーナメントリーダー高山忠洋が1イーグル、3バーディ、1ボギーの4アンダー68で回り、通算15アンダーで後続を振り切って今季2勝目を飾った。2打差の単独2位に3アンダー69でプレーして最後まで優勝争いを演じた宮里優作が続き、通算10アンダー単独3位に上田諭尉が入った。また、石川遼は6バーディ、2ボギーと追い上げを見せるも、通算6アンダー11位タイに終わり、賞金王のタイトルを逃している。

 序盤から前日単独トップの高山と1打差で追う宮里による激戦が繰り広げられた最終日。高山が前半を2バーディ、1ボギーの1アンダーで回り、単独首位をキープして折り返すも、13番でバーディを奪った宮里に並ばれる。その後は互いに譲らず共に通算13アンダーで迎えた17番、宮里がボギーを叩き高山が再び1打のリードを奪う。

 そして最終18番。共にイーグルチャンスにつけたが、宮里はパットを外してバーディでフィニッシュ。それに対して高山がきっちりとイーグルを奪って通算15アンダーまでスコアを伸ばして今季開幕戦に続くシーズン2勝目を手にした。

 また、逆転賞金王を狙う選手にとって優勝を逃せば、賞金王のタイトルも逸してしまう厳しい状況の中で行われた今大会。前日通算2アンダー15位タイに順位を上げるも、最終日を首位と9打差で迎えることになってしまった賞金ランク2位の石川は、逆転賞金王へ向け「最後まであきらめない」と最終ホールまで攻め続けることを誓ったが、この日終盤にチャージを披露するも、優勝までは手が届かなかった。

 前半は5番、6番で連続バーディを決めてノーボギーの2アンダーで回ると、後半出だしの10番でもバーディを奪取。その後は1つスコアを落としたものの、上がり2ホールを連続バーディで締めて4アンダー68でホールアウト。「チャンスを決め切れなかった分、悔しさは残る」と試合を振り返った石川は、結局首位から9打差の11位タイでフィニッシュし、賞金王のタイトルは来季また挑戦することとなった。それでもドライバーの調子が戻ってきたことを認め、「来週が楽しみになった」と今季最終戦のメジャー大会でシーズン初Vを奪いにいく。

 石川と共に逆転賞金王の可能性が残っていた賞金ランク4位の小田孔明は、3バーディ、2ボギーの1アンダー71でラウンドし、通算7アンダーで7位タイ。同5位の近藤共弘と同6位の武藤俊憲は共に2アンダー70で回って通算1アンダー27位タイとなり、賞金ランク3位の谷口徹は、4つスコアを落として通算2オーバー46位タイで終戦した。この結果、今季最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップ(12月1〜4日/東京都、東京よみうりカントリークラブ)を待たずして現賞金ランク首位のベ・サンムン(韓)が今季の賞金王に輝き、昨季の金庚泰に続いて韓国勢が2年連続でタイトルを獲得することとなった。

 その他上位陣は、通算8アンダー4位タイに薗田峻輔、冨山聡、上井邦浩の3人、通算7アンダー7位タイに小田の他、尾崎直道、藤田寛之、白佳和が入っている。

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