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R.マキロイ、L.ドナルド浮上で逆転賞金王に黄信号

2011/12/10 10:41
R.マキロイ、L.ドナルド浮上で逆転賞金王に黄信号
欧州ツアー最終戦、ドバイ世界選手権2日目。逆転賞金王獲得へ猛チャージが期待されたR.マキロイだが、1アンダー71の平凡なスコアにとどまり順位を上げることはできなかった。(写真提供:AP/アフロ)

 

 最終戦での逆転賞金王に夢を繋ぐローリー・マキロイ(北アイルランド)だが、目下賞金レーストップのルーク・ドナルド(英)の追い上げで前途に暗雲が立ちこめ始めた。

 欧州ツアー最終戦、ドバイ世界選手権(UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ)は現地時間9日、第2ラウンドの競技を終了。マキロイは最終ホールで痛恨の池ポチャでボギーを叩き、1アンダー71の平凡なスコアで単独トップのアルバロ・キロス(スペイン)に5打差の通算7アンダー3位タイにとどまった。

「5打差は9ホールあれば逆転出来る範囲。まだ(逆転Vの)可能性は十分にある」と強気のマキロイだが、逆転賞金王には今大会での優勝が絶対条件。しかも史上初の欧米両ツアー同時賞金王を目指すドナルドが10位以下でなければならない。そのドナルドは中盤までもたついたが、16番からの3連続バーディで締めくくり4アンダー68。通算4アンダーまでスコアを伸ばし、賞金王を確定させるトップ10に迫る12位タイに順位を上げた。

「いくつか自分らしからぬミスがあったけれど、上がり3ホール連続バーディは明日以降に繋がる」とドナルド。「プレッシャーはもの凄くある。マキロイの恐さも十分承知している。我慢強く粘るしかない」と残り36ホール、タイトル獲得へ必死の戦いに挑む。

 2か月以上アジアを転戦し「疲れがピークに達している」というマキロイは血液検査を受け「血小板と白血球の数値が落ちていた」と体調が十分ではないことを打ち明けている。「正直、今すぐにでも休みたいくらい」と言うが、タイトルがかかった大一番を途中で投げ出すわけにはいかない。泣いても笑っても2人にとって残り2日が勝負となる。

 マキロイとドナルドのタイトル争いを尻目に快調なプレーを披露しているのが、前週のUBS香港オープンでマキロイに逆転負けを喫し雪辱に燃えるキロス。ノーボギーのゴルフで首位に躍り出ると最後は長打を活かして18番をイーグルで締めくくり、前日のトーナメントリーダーであるピーター・ハンソン(スウェーデン)に4打差の通算12アンダーで単独トップに立った。

 その他マキロイと同じ3位タイにロバート・ロック(英)がつけ、通算6アンダー5位タイにポール・ケイシー(英)とポール・ローリー(スコットランド)の2人。世界ランク3位のリー・ウェストウッド(英)は通算2アンダーでイアン・ポルター(英)、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)らと並び22位タイにつけている。

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