ツアーニュース

R.マキロイ白旗! L.ドナルドが欧米W賞金王に前進

2011/12/11 10:39
R.マキロイ白旗! L.ドナルドが欧米W賞金王に前進
欧州ツアー最終戦、ドバイ世界選手権3日目。欧米両ツアー同時賞金王を目指すL.ドナルドが、6アンダー66をマークして4位タイに急浮上。ダブル賞金王に王手をかけた。(写真提供:AP/アフロ)

 

 逆転賞金王を狙うローリー・マキロイ(北アイルランド)がリーダーボードを後退し、欧米両ツアー同時賞金王を目指すルーク・ドナルド(英)が優勝戦線に浮上したことで、いよいよ歴史的快挙の瞬間が近づいてきた。

 欧州ツアー最終戦、ドバイ世界選手権(UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ)は現地時間10日、第3ラウンドの競技を終了。初日好スタートを切り逆転賞金王に望みを繋いだマキロイだが、若き世界No.2の野望は3日目にして打ち砕かれた。この日のマキロイは前半にボギー1つとダブルボギー1つを叩き、後半4バーディで盛り返したものの1アンダー71でホールアウト。スコアを伸ばし切れず、通算8アンダーで前日の3位タイから8位タイに後退した。

 対する賞金王争いトップで世界ランク1位のドナルドは、出だしの2連続バーディで波に乗ると、ノーボギーの6アンダー66をマークして通算10アンダー。前日の12位タイから4位タイに急浮上した。マキロイが逆転で賞金王に輝くためには本人が優勝しドナルドが10位以下という条件付きのため、マキロイのV逸、ドナルドのトップ10圏内の可能性が高まった今、賞金レースはドナルドに軍配が上がる公算が高まった。

「もう終わりだ。これだけルーク(ドナルド)に良いプレーをされたらお手上げ。こうなったら明日も彼に素晴らしいゴルフをしてもらって有終の美を飾ってもらいたい」とマキロイ。この日は女子テニス世界ランク1位の恋人カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が応援に駆けつけたが、最終日を残して白旗を挙げた。しかし当のドナルドは「これで決まりと安心するなんてバカげている。残り1日、タイトルうんぬんではなく優勝を狙って全力を尽くすよ」と気を引き締めていた。

 それにしても今季のドナルドは昨季までとは別人。今季欧州ツアーでトップ10を逃したのはわずか3試合で、欧米合わせて4勝を挙げ、しかも米男子ツアーの賞金王争いでは不可能と思われた最終戦での逆転優勝でマネーキングに輝いている。今週も初日の出遅れから素早く立ち直り、逆転Vさえ射程圏内に収めるのだからメンタル面の充実ぶりは特筆すべきものがある。体格に恵まれているわけでもなく、飛距離のアドバンテージを持つわけでもないドナルドは、持ち味であるショートゲームの精度で欧米ダブル賞金王の歴史的快挙を達成することになりそうだ。

 上位は通算14アンダーのアルバロ・キロス(スペイン)が前日に引き続き単独トップの座をキープ。2打差の単独2位にポール・ローリー(スコットランド)が続き、通算11アンダー単独3位に昨季の全英オープン王者ルイス・ウーストハウゼン(南ア)がつけている。その他、世界ランク4位のマーティン・カイマー(独)が8アンダー64と爆発し、マキロイ、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、チャール・シュワーツェル(南ア)らと並ぶ通算8アンダー8位タイに急浮上した。

関連記事

  1. my caddie
  2. ツアーニュース
  3. R.マキロイ白旗! L.ドナルドが欧米W賞金王に前進
×