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注目選手振り返りと展望 〜ヤニ・ツェン〜

2011/12/24 10:57
注目選手振り返りと展望 〜ヤニ・ツェン〜

 

 2011年シーズン、女子ゴルフ界で突出した活躍を見せたのがヤニ・ツェン(台)だ。米女子ツアー7勝、世界で12勝を挙げた今年、ツェンは米ツアーのプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)をはじめとする各賞を総なめにし、ロレックスランキング(女子世界ランキング)不動のNo.1に君臨する存在となり、昨年までの女子ゴルフ戦国時代に終止符を打った。

 アマチュア時代からその実力は高く評価されてきたツェンだが、昨年まではメジャーの大舞台にはめっぽう強いが、通常のトーナメントでは優勝争いの最中自滅するシーンが多く、なかなか勝ち星が増えないという現実に直面していた。

「果たして私は世界No.1プレーヤーになれるのだろうか?」

 そんな疑問を抱きながら、尊敬する先輩アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)に帝王学を乞うた時期もある。そのときアニカは「時期はいつになるか誰にもわからない。でも信じて努力すれば必ず報われる日が来る。あなたは絶対No.1になれるわ」と後輩を励ましたのだという。

 まだロレックスランキング1位を経験していなかった昨年のオフシーズン、ツェンはショットの精度を上げるため、体と腕の一体感を意識したスイングのマイナー改造に努めた。またショートゲームの練習にも時間を裂き、メンタル面では「ゴルフを楽しみながら目の前のショットに集中する」ことをテーマに邁進した。その結果、2011年は地元での初戦から米ツアーの開幕戦まで台湾、オーストラリア、タイで4連勝を達成、一気にNo.1に上り詰めた。

 2012年、向かうところ敵なしのツェンがどんな進化を見せてくれるのか? 来年の彼女の目標は“2011年の自分超え”だ。

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