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P.ローリー、S.ガルシアらの追撃かわし恩師に捧げる大会2勝目

2012/02/06 10:28
P.ローリー、S.ガルシアらの追撃かわし恩師に捧げる大会2勝目

 

 セルヒオ・ガルシア(スペイン)ら強豪の追撃を振り切り、1999年の全英オープンチャンピオン、ポール・ローリー(スコットランド)が大会13年ぶりの優勝を飾った。

 強風のため54ホールに短縮された欧州ツアーのコマーシャルバンク・カタール・マスターズ(カタール、ドーハGC)は現地時間5日、最終ラウンドの競技を終了。前日後続に1打差をつけ単独トップに立った43歳のローリーが、得意の小技を駆使して7アンダー65の好スコアをマーク。通算15アンダーまでスコアを伸ばし、2位タイのジェイソン・デイ(豪)とピーター・ハンソン(スウェーデン)に4打差をつけ、今大会13年ぶり2度目、ツアー通算7勝目を達成した。

 前半の8ホールで1つしかスコアを伸ばせずにいたローリーのスローペースに、後続のガルシアが猛追を見せた。ガルシアは11番までに6バーディを奪う圧巻のゴルフを披露し、一時首位のローリーに並んだ。ところが13番で短いパーパットを外すと、14番でもバーディチャンスを決めきれず優勝戦線から脱落した。

 その間“チッパー”の異名を取るほどアプローチを得意とするローリーは、9番で20ヤードのアプローチをチップインさせイーグル奪取に成功。さらに後半、17番でのチップインバーディを含む怒濤の4バーディを奪い、本人が「これ以上ない」という最高の内容でノーボギーの7アンダーをマークし逃げ切った。

 昨年の10月、ローリーは長年師事していたコーチのアダム・ハンター氏を白血病で亡くしている。恩師に優勝を捧げたいとの一心でツアー通算7勝目を引き寄せると、最後は思わず涙した。これで世界ランクはトップ50圏内の45位前後に浮上することがほぼ確定。マスターズやライダーカップの出場が見えて来た。

 一方、ここのところ本業で話題になったことのないジョン・デイリー(米)が最終日に5アンダー67をマークし、通算9アンダー単独4位に食い込んだ。ガルシアは通算8アンダー5位タイに終わり、世界ランク4位のマーティン・カイマー(独)が通算7アンダー9位タイ。同ランク3位のリー・ウェストウッド(英)は通算6アンダー12位タイにとどまった。

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