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藍、有終の美飾れず単独5位 チェ・ナヨンが今季2勝目

2012/11/19 10:10
藍、有終の美飾れず単独5位 チェ・ナヨンが今季2勝目
米女子ツアー最終戦の最終日、単独首位からスタートしたチェ・ナヨンが2アンダー70をマーク。2位に2打差をつけ、全米女子オープンに続くビッグタイトルを射止めた。(写真提供:AP/アフロ)

 

 最後に笑ったのは逆転でのシーズン3勝目を狙った宮里藍ではなく、前日トップに躍り出たチェ・ナヨン(韓)だった。

 米女子ツアー最終戦、CMEグループ・タイトルホルダーズ(フロリダ州、ツインイーグルスGCイーグルC)は現地時間18日、最終ラウンドの競技を終了。この日チェに1打差の単独2位からスタートした藍は10番までに4つボギーを叩いて優勝戦線から脱落。11番以降は3つのバーディを奪い返したが2オーバー74とスコアを落とし、通算9アンダー単独5位で4日間の競技を終えた。

 大会2日目にはシーズンベストとなる『64』をマークし単独トップでトーナメントを折り返したが、3日目、4日目は「前半流れを掴めなかった」とフロント9でスコアを落とし平凡なスコアに終始した。

「クラブ選択が難しくピンにぴったり寄る場面が少なかった。もっとチャンスを作りたかったけれど…。パットの読みも今日は今ひとつでしたね」と優勝はならなかったものの今季11度目のトップ10入りにサバサバした表情を見せた藍。

 シーズン序盤立て続けに2勝を挙げながら終盤はショットとパットが噛み合ず上位を脅かすことは出来なかったが、最終戦の最終ホールをバーディで締めくくりトップ5に入れたことは「良かった。手応えを感じてシーズンを終えられた」と自己評価。「11番でバーディを獲ってからは自分らしいプレーが出来ました。来年の課題も見つかったし、いい感じでシーズンを締めくくることが出来ました」と手応えを口にした。

 来季も今年同様目標は「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)」ときっぱり。「諦めず粘り強くチャレンジしていきたい」と前を向いた。

 優勝は単独首位からスタートしたチェ。出だし直後の3番でダブルボギーを叩いたが、5番パー5ですかさずイーグルを奪い返し2アンダー70をマーク。通算14アンダーは単独2位に食い込んだリュウ・ソヨン(韓)に2打差をつけ、全米女子オープンに続くビッグタイトルを射止めた。

 今大会は優勝賞金が50万ドル(約4,000万円)と破格で、チェはステイシー・ルイス(米)を抜いて賞金ランク2位に浮上。11位タイ(通算6アンダー)に終わったインビー・パーク(韓)が初の賞金女王に輝いた。

 その他通算11アンダー単独3位にブリタニー・リンシコム(米)、通算10アンダー単独4位にカリー・ウェブ(豪)。

 またロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のヤニ・ツェン(台)は通算1アンダー26位タイ。初日『81』を叩き最下位に沈んだミッシェル・ウィー(米)は最終日に3つスコアを伸ばし、通算10オーバー62位タイ。宮里美香は1バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの4オーバー76と振るわず、通算5オーバー単独50位に終わっている。

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