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松山&石川がメジャー最終戦に“共闘”体制

2013/08/08 09:44
松山&石川がメジャー最終戦に“共闘”体制
全米プロでメジャー3戦連続トップ10入りを狙う松山。(写真提供:AP/アフロ)

 

 日本のゴルフ界を背負って立つ二人が、米男子ツアー今季メジャー最終戦の第95回 全米プロゴルフ選手権(現地時間8〜11日/ニューヨーク州、オークヒルCC)に向けて健闘を誓い合った。

「アジアの方に有望な若い選手がいる」と世界ランキングNo.1のタイガー・ウッズ(米)が褒め称えたのは、前週のWGC-ブリヂストン招待で予選ラウンドを共に回った松山英樹だろうか。それとも必死で来季の出場権獲得に挑んでいる石川遼だろうか。その声を知ってか知らずか、同い年のライバル二人は大会前日に揃って練習ラウンドを行った。

 目立っていたのは、全米オープン10位タイ、全英オープン6位タイとメジャーの舞台で2試合連続でトップ10入りを果たし、ブリヂストン招待ではタイガーとプレーするなど濃密な時間を過ごしている松山の成長ぶりだ。前週7打差圧勝を飾ったタイガーに倣うように、この日はいつものドローではなくフェードボールを駆使。コースに合わせて様々な調整を施し「ショットはよくなってきた」と白い歯を見せる。

 次週のウィンダム選手権(15〜18日/ノースカロライナ州、セッジフィールドCC)出場決定という朗報も届いた。今大会で来季のシードを確定させられれば問題はないが、今季レギュラーツアー最終戦出場でチャンスが更に広がったことは素直に喜ぶべきだろう。いつものように気負いもなければナーバスになることもないマイペースで、早くも日本のエースとしてメジャーの舞台に挑む。

 一方、石川は悲壮な覚悟を固めている。残り2試合で来季の出場権を獲得しなければならないが、現在のフェデックスカップポイントランクは158位(125位以内に入れば来季のシード権が得られる)。今大会と次の大会で上位に入らなければ絶望的だが、もしそこでシード権を確定させられなかった場合でも下部ツアー(ウェブ・ドットコム・ツアー)に出場して入れ替え戦に挑むことを決めており、気持ちにブレはないだけに起死回生のプレーを期待したい。

 藤田寛之、井戸木鴻樹のベテラン2人も参戦。5月のシニアPGA選手権で優勝し、51歳にして初めてレギュラーツアーのメジャー挑戦権を得た井戸木の武器は曲がらないショットだ。練習ラウンドでもフェアウェイキープ率100%を誇り「コースは自分向き」と自信をのぞかせていた。

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