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松山、怒濤の4連続バーディで19位タイ シード当確!

2013/08/12 09:17
松山、怒濤の4連続バーディで19位タイ シード当確!
サンデーバックナインの猛チャージで19位タイに入った松山。来季の米ツアーシード権をほぼ確定させた。(写真提供:AP/アフロ)

 

 やはりこの男はただ者ではなかった。メジャー5試合連続予選突破した松山英樹がサンデーバックナインの猛チャージで来季のシード権に当確のランプを灯した。

 米男子ツアー今季メジャー最終戦、第95回 全米プロゴルフ選手権は現地時間11日、ニューヨーク州のオークヒルCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日スコアを落とし38位タイからのスタートとなった松山は2年前の大会チャンピオン、キーガン・ブラッドリー(米)と同組でプレー。

 そのブラッドリーが序盤からチャージを見せる。出だし4ホールで3つのバーディを奪い、3番パー3で奥の深いラフからアプローチを失敗しボギーを先行させた松山を圧倒。しかしそのまま終わらないのがスーパールーキーたる所以(ゆえん)。6番でバーディを奪い返しパープレーで折り返した後のバックナインで松山が魅せてくれた。

 まずは10番で4メートル強のパットを沈めてバーディを奪い弾みをつけると、12番から3〜5メートルのパットが面白いように決まって怒濤の4連続バーディでリーダーボードを駆け上がり一時トップ10圏内に浮上した。

 圧巻はワンオン可能な14番パー4でグリーンを射止めたスーパーショット。さらにファン投票でピンポジションが決められた15番パー3では右に池が迫る難しい奥のピンを果敢に攻めカップ手前3メートルをとらえると、目の肥えたギャラリーから大喝采を浴びた。

 ところが16番ではティーショットを右のラフに打ち込み、セカンドが今度は左のラフ。うまくワンピンまで持って来たが、パーパットがカップに蹴られてボギーを叩いてしまう。それでも難しい17番、18番をパーで切り抜け4アンダー66の好スコアをマーク。通算1アンダーまでスコアを戻し19位タイでメジャー最終戦を終了した。

「ショットはあまり良くなかったですけど、パットが昨日に比べて入ってくれました。途中まで意識していなかったけれど、15番終わってからは絶対アンダーパーで終わりたいと思って必死でプレーしました」と気迫のラウンドを振り返った松山。

 気づけば前半大きくリードされたブラッドリーは後半2つボギーを叩いて同じ『66』でホールアウト。スコット・ピアシー(米)がマークしたこの日のベストスコア『65』に迫る勢いだったのだから見事。あと1試合アメリカでの武者修行は残っているが、最後のメジャーでトップ20入りしたことで来季の米ツアーのシード権は確定といって良い。

「(今週)良い形で終われたので来週に向けて練習します。今年のメジャーは成績的には満足ですが、足りない部分もたくさん見つかったので(本格アメリカ参戦する)来年に向け調整していければ…」と松山は前を向いた。

 秋には国内男子ツアーでのビッグトーナメントでの活躍も期待されており、今後もスーパールーキーの動向から目が離せそうもない。

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