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石川、7位タイ入賞で来季シード確定!「実感が湧いて来ない」

2013/09/16 09:42
石川、7位タイ入賞で来季シード確定!「実感が湧いて来ない」

 

 米男子ツアーの来季シード権をかけサバイバルレースを繰り広げて来た石川遼が2週連続トップ10入りを果たし出場権をつかみ取った。

 同ツアーとウェブ・ドットコム・ツアー(下部ツアー)の入れ替え戦“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”の第3戦、ネイションワイド・チルドレンズ・ホスピタル選手権は現地時間15日、オハイオ州のオハイオ・ステイト・ユニバーシティGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日2アンダー69の好スコアで17位タイに浮上していた石川はこの日、出だしの1番でボギー、2番でダブルボギーを叩く苦しい立ち上がりながら、その後7バーディを奪い返して3アンダー68でホールアウト。通算4アンダー7位タイに食い込み来季のシード権を確実なものにした。

 レギュラーツアーのフェデックスカップポイントランキング126位から200位までの選手と、ウェブ・ドットコム・ツアーの賞金ランキング75位までの選手が激突するファイナルズは、来季のレギュラーツアー出場権『50』を争う熾烈なサバイバルレース。そのうち半分の「25」枠は、すでにウェブ・ドットコム・ツアーの賞金ランク上位25名が獲得しており、その25名を除いたファイナルズ4試合での獲得賞金上位25名に来季シード権が与えられる。そんな重圧がかかる戦いの中、石川は尻上がりに調子を上げ最終戦を残して総合10位(ウェブ・ドットコム・ツアー賞金ランク上位25名を除くと6位)の圏内に食い込み念願のレギュラーツアーシード権を確保した。

 それでも「今日はボギー、ダブルボギーのスタートだったので本当に苦しかったです。まだ(シードを)クリアした実感が湧いて来ない」と、未だに緊張感のある表情。出だしの1番ではパーパットがカップに蹴られ3パットのボギー。続く2番ではティーショットを左に大きく曲げて2打目は出すだけ。4打目でようやくグリーンに乗せたがボギーパットを外してダブルボギー。以前の石川ならこのままズルズルと後退するところだが、3番以降ショットとパットが噛み合い16番までに7つバーディを奪って3アンダー68にスコアをまとめた。

「スポット参戦では自分の実力はわからない。こうして1年を通して戦って、入れ替え戦でこの位置にいる今の自分の実力がこれ。それがわかった。(ゴルフの)状態が上がってきたところでシーズン(10月から始まる米ツアーの来シーズン)が始まるのでラッキーというか、来季に繋がると思う」と石川。ひと回り逞しくなった若武者が目指すのはファイナル最終戦での優勝だ。

 今大会の優勝は石川と同じ1991年生まれ22歳のノ・スンヨル(韓)。単独トップからスタートした最終日に2アンダー69にスコアをまとめ通算12アンダーで後続に5打差をつけ圧勝を飾ると「今日は凄く緊張したけれど最後は心地良くプレー出来た」とホッとした笑顔を見せた。フルシーズンを戦ってフェデックスカップのポイントランク160位に沈んだが、これで来季の出場権は確定だ。

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