渦中のS.ダイソン、ファイナル・シリーズ第3戦欠場

　先の欧州ツアー、BMWマスターズで失格となったサイモン・ダイソン（英）が同ツアーのファイナル・シリーズ第3戦 ターキッシュ・エアラインズ・オープンの出場を取りやめたことがわかった。ダイソンの現時点での賞金ランキングは68位。最終戦のDPワールド・ツアー選手権ドバイへは同ランク60位までの選手しか出場出来ないため、ダイソンの今シーズンの戦いは終了したことになる。

　問題が起きたのはBMWマスターズの第2ラウンド。短いパットを残していたダイソンは、ボールの通り道すなわちラインを上から押さえて改善するルール違反を犯したにもかかわらず、2打罰を申告せずスコアカードを提出。ルール違反と過少申告により失格となっている。

　今回、問題を指摘したのはテレビ中継を観ていた視聴者。ことの重大さに気付いた同ツアーがダイソンに対してヒアリングを行うことになり、その影響から本人がターキッシュ・エアラインズ・オープンからの棄権を申し出たというわけだ。

　失格になった時点でダイソンは2位タイにつけており、BMWマスターズでそのまま上位に入っていれば最終戦へコマを進めることはほぼ必至の状況だった。しかしながら、この件でダイソンのシーズンは何とも後味の悪い幕切れとなってしまった。