ツアーニュース

E.エルス、欧州ツアーに憤慨! 抗議の最終戦欠場

2013/11/05 12:38
E.エルス、欧州ツアーに憤慨! 抗議の最終戦欠場

 

 メジャー4勝のアーニー・エルス(南ア)が欧州ツアーのルールに激怒し、今季最終戦のDPワールドツアー選手権 ドバイ(現地時間11月14〜17日/UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ)を欠場することを決めた。

 同ツアーは、今季からシーズン最後の4試合を“ファイナル・シリーズ”として別格に扱い、来季の出場権決定はそれ以前のレギュラーシーズンで終了した。“レース・トゥ・ドバイ”と呼ばれる賞金王争いは、4試合で総額3,050万ドル(約30億円)と賞金の高い同シリーズ4戦で決着がつく仕組みだ。そのクライマックスが賞金総額800万ドル(約8億円)のDPワールドツアー選手権 ドバイとなっている。

 ツアーとしては、トッププレーヤーたちがここに顔を揃え、戦いが盛り上がるように最終戦を除くファイナル・シリーズ3試合のうち2試合に出場しなくてはならないというルールを設けた。だが、エルスがこれにかみついた。

「なんでそんなこと決めたんだ? 笑っちゃう。どうみても冗談にしか思えない。ツアーの立場も分かるけど、これはクレイジー。1994年から欧州ツアーでずっとプレーしてきて問題なく来たが、今では我々にフルスケジュールでプレーすることを強いている。以前はカードをキープするためには7試合に出場すればよかったけど、今では米ツアー以上の試合数を課している。間違っていると思う」と、ばっさり切り捨てた。

 さらにエルスは、「22年間、ツアーの成長を見てきたけど、自分のスケジュールを見直さなくてはならない。このままではここでプレーを続けるのは難しい」と、ツアーとの縁も切りかねないほど新ルールに反発している。

 トッププレーヤーたちの米ツアー流出が止まらない欧州ツアーが、これを防止するためにルールを厳しくしたのだが、これが裏目に出た。世界を股にかけて戦う男たちには休養も必要で、出場できる試合数は限られる。エルスはそれでも自分を育ててくれた欧州ツアーの大会を大事にし、米国フロリダ州に居を移してからもなるべく試合に出てきた選手の代表だが、今回ばかりは腹に据えかねたようだ。

関連記事

  1. my caddie
  2. ツアーニュース
  3. E.エルス、欧州ツアーに憤慨! 抗議の最終戦欠場
×