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岡本綾子、女性初のPGA外部理事に就任へ

2014/03/25 14:00
岡本綾子、女性初のPGA外部理事に就任へ

 

 ゴルフ界改革を旗印に就任した倉本昌弘日本プロゴルフ協会(PGA)新会長が、まさかの隠し玉を披露した。

 PGAは24日、都内で新体制となって初の定例理事会を開催。コンプライアンス委員会の設置を含めた暴力団排除対策、プロテストオープン化の詳細、外部理事についてなどを審議した。

 中でも目玉は外部理事。1987年にアメリカ人以外で初めて米女子ツアーの賞金女王となり、世界ゴルフ殿堂入りも果たしている岡本綾子に白羽の矢を立てたのだ。倉本会長は「森前会長時代から、男だけではなく、やはり女性の視点が必要なので女性理事が必要だと訴えてきた。岡本さんは、知識と広い視野があり、現在女子プロの指導もしている。資格認証事業は男女一緒にやっていることもあり(男女の)架け橋にもなってくれるのでは、と思い、同郷であることもあってお願いした」と述べたが、すでに本人も了解済み。手続き上、7月の定例理事会後の臨時総会を経て承認され、就任する見通しだという。

 岡本は、かつて日本女子プロゴルフ協会(LPGA)理事として副会長まで務めたことがあるが、任期途中で辞任しており、現在はLPGA理事ではない。だが、国籍、性別を超えた経験、人脈、知識を持っているのは倉本会長の言う通りとあって、どんな意見でPGA改革に一役買うのか見ものではある。

 また昨年、2人の理事による暴力団との交際という不祥事で行われた再選挙の結果、就任した倉本体制とあって暴力団排除に対しても全力で挑んでいる。その要となるコンプライアンス委員会は、元東京都副知事で元警察庁生活安全局長でもある外部理事、竹花豊氏が委員長に就任し、その竹花氏に加え、日弁連民事介入暴力対策委員会幹事でもある弁護士でPGA監事の深澤直之氏、公認会計士でやはりPGA監事の大庭康孝氏、坂井初敏副会長、元副会長の阿部信行理事の5人で構成されている。

 いずれにしても、PGAだけでなく、ゴルフ界を一体化しての改革を目指す倉本会長の動きは早く、2月末の就任以来、関係各方面との話し合いを続けている。その効果がどんな形でいつ出て来るのか。そのあたりも含めてお手並み拝見と行きたいところだ。

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