“オーバー50”依然健闘　M.A.ヒメネス最年長Vチャンス！

　50歳を超えるベテランが依然として存在感を見せつけている。

　今年で第78回を迎えたゴルフの“祭典”マスターズ（ジョージア州オーガスタナショナルGC）は現地時間12日、第3ラウンドの競技を終了。3日目を終え20歳のジョーダン・スピース（米）と2年ぶり2度目のグリーンジャケットを目指すバッバ・ワトソン（米）が通算5アンダーで首位に並んだが、50歳のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）がその2人に2打差に迫る健闘を見せている。

　欧州ツアー通算20勝を誇り同ツアーの最年長V記録を保持するヒメネスは今大会ここまでのベストスコア6アンダー66をマークし前日の37位タイから一気に5位タイにジャンプアップ。長髪に葉巻がトレードマークの個性派は「50歳を過ぎたからといっていいゴルフが出来ないわけじゃない。まだ体も柔らかいし衰えちゃいないよ」とニヤリ。

「要は楽しめるかどうか。好きなことをやってるんだから楽しまなきゃ。コースでしかめっ面をしても仕方ない。明日のテーマは笑顔だ」と豪快に笑ったヒメネス。大のお気に入りのオーガスタでは「ここに立てるだけで嬉しい。忍耐強く良いプレーをして明日もゾーンに入りたい」とメジャー最年長V（これまでの記録は1968年全米プロゴルフ選手権でジュリアス・ボロスが記録した48歳4か月18日、マスターズではジャック・ニクラウスが1986年にマークした46歳2か月23日）を視野に入れヒメネスはあくまでも前向きな発言を繰り返した。

　ところで今回“オーバー50”の選手が6人予選を突破しているが、4年連続でトップ15入りしている54歳のフレッド・カプルス（米）も通算1アンダー10位タイの好位置につけている。また米チャンピオンズツアーをリードする56歳のベルンハルト・ランガー（独）も通算3オーバーでローリー・マキロイ（北アイルランド）、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）ら“働き盛り”の男たちとともに24位タイとまずまずのポジションを確保。そのほかの3人は、ビジェイ・シン（フィジー／51歳）が通算4オーバー29位タイ、サンディ・ライル（スコットランド／56歳）が通算8オーバー46位タイ、ラリー・マイズ（米／55歳）が通算9オーバー50位タイで最終日を迎えるが、50歳を過ぎ衰えを知らないベテランからも目を離せない。