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M.カイマー完全V達成! J.スピース最年少Vならず… 松山23位タイ

2014/05/12 09:35
M.カイマー完全V達成! J.スピース最年少Vならず… 松山23位タイ
10年の全米プロ以来4年ぶりとなるツアーVを飾ったM.カイマー。かつてのNo.1が再びひのき舞台に戻ってきた。(写真提供:Getty Images)

 

 初日にコースレコード(タイ)をマークしてトーナメントを引っ張ったマーティン・カイマー(独)が、最後はヒヤヒヤの展開ながら完全優勝を達成した。

 米男子ツアーのフラッグシップ大会 ザ・プレーヤーズ選手権は現地時間11日、同ツアーの総本山フロリダ州のTPCソーグラスを舞台に、雷雨によるおよそ1時間半の中断を挟みながら最終ラウンドの競技を終了。大会史上最年少Vを目指したジョーダン・スピース(米)と並び首位タイからスタートしたカイマーは、11番までに3つスコアを伸ばし一時後続に4打差をつける楽勝ペースに持ち込んだ。

 しかし、中断明けの15番パー4で痛恨のダブルボギーを叩き、すでに通算12アンダーでホールアウトしていたジム・フューリック(米)に1打差まで迫れると、そこから産みの苦しみを味わうことに。

 スコアを伸ばしたかった16番パー5では、2打目でグリーンそばまで運びながらアプローチを「判断ミスして」大ショート。バーディを奪えないままアイランドグリーンの17番パー3でも、アプローチがショートして万事休すかに思われた。だが、右に大きく曲がる下りの8メートルを読み切り真ん中から沈めて劇的なパーセーブ。1打リードで迎えた最終ホールもグリーンを外しながら何とかパーでしのぎ、逃げ切って2010年の全米プロゴルフ選手権以来4年ぶりツアー通算2勝目を達成した。

 母の日Vに「特別な勝利になった」と感無量のカイマー。2008年に母を亡くした後「ゴルフは生き死にが関わる問題ではない。たとえトリプルボギーを叩いてもこの世が終わるわけではないし、もっとゴルフを楽しもう」と気持ちを切り替えたことで4年前には世界ランキング1位も経験した。しかしその後低迷。大会前は同ランク61位に後退していたが“第5のメジャー”を制し再びひのき舞台に戻ってきた。

 1打差の単独2位にフューリックが入り、通算11アンダー単独3位にセルヒオ・ガルシア(スペイン)。前日まで54ホール連続ノーボギーだったスピースは、5番で今大会初ボギーを叩くと3バーディ、5ボギーの2オーバー74と崩れ通算10アンダー4位タイに終わった。

 また、前日アドレスに入ってからボールが動いたとして2打罰を科されたジャスティン・ローズ(英)が検証の結果、2打罰が取り消されたためスピースと並び4位タイの好位置でフィニッシュ。この日7アンダー65と爆発した今季3勝のジミー・ウォーカー(米)が通算9アンダーでローリー・マキロイ(北アイルランド)、リー・ウェストウッド(英)、フランセス・モリナリ(伊)らと並ぶ6位タイに浮上して4日間の競技を終えている。

 日本勢唯一出場の松山英樹は2アンダー70とまずまずのラウンドで通算5アンダー。前日の28位タイから23位タイに順位を上げ、初挑戦の“第5のメジャー”を締めくくった。

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